今年も山形県の大鳥池へ遠征釣行に出かけた。大鳥池といえば、巨大魚「タキタロウ」の伝説で知られる山上湖だ。これまで何度も訪れているが、今回は釣りに加えて、もうひとつ試してみたいことがあった。それが魚群探知機、いわゆる「魚探」で大鳥池の水中を覗いてみることだ。「もしかしたらタキタロウらしき反応が映るかも?」。そんな遊び心から、手軽に使える簡易魚探を持ち込んでみた。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター夏野)
簡易魚探で大鳥池の水中チェック
使用したのは「LUCKY LAKER」。水深と魚の反応を表示する簡易小型タイプの魚探だ。魚のサイズは「小・中・大」の3段階で表示されるため、正確な大きさや魚種までは分からない。それでも、普段は水面から想像するしかない大鳥池の水中を覗けるのは面白い。
快晴の大鳥池(提供:TSURINEWSライター・夏野)センサーを竿でキャストして沖へ投げ込み、水深や魚の反応を確認していく。果たして、大鳥池の底にはどんな大物が潜んでいるのだろうか。
浅場て゛魚探を動作確認テスト(提供:TSURINEWSライター・夏野)水門前で「大サイズ」が出現
まず向かったのは、水深のある水門前。魚探を投入してみると、中層付近には「中」サイズの反応が多数表示された。大鳥池にはヒメマスが生息しているため、おそらくヒメマスの群れだろうか。
中層には多くの魚影(提供:TSURINEWSライター・夏野)魚探に次々と反応が出ると、水中にどんな世界が広がっているのか想像が膨らむ。さらに周辺を探っていると、群れの中に「大」サイズの反応が現れた。
「おっ、これは?」
思わず画面を二度見してしまう。大型のイワナなのか、それとも別の魚なのか。正体は分からないが、大鳥池で「大」と表示されれば、どうしても期待してしまう。
「大サイズ」タキタロウか!?(提供:TSURINEWSライター・夏野)東沢インレットにも謎の反応
次に向かったのは東沢インレット周辺。こちらは水門前ほど魚影が多くなく、魚探の画面も比較的静かだった。しかし、そんな場所で底付近に単発の「大サイズ」が現れた。
東沢のインレット(提供:TSURINEWSライター・夏野)「タキタロウ」か?
魚影が多い場所で大型の反応が出るより、何もいないように見える場所でポツンと「大」が表示される方が、なぜか気になる。
「もしかすると、こっちの方が怪しい?」
底付近に潜む大きな魚――。そう考えると、つい伝説の巨大魚を連想してしまう。もちろん魚探の表示だけでタキタロウだなんて言えるはずもない。それでも「もしかしたら」と想像できること自体が、大鳥池で遊ぶ楽しみのひとつだ。
「大サイズ」の反応を直撃
せっかくなら確かめてみたい。「大サイズ」の反応があった周辺で泳がせ釣りを試すことにした。エサは足元で釣ったアブラハヤ。昨年と同じスーパーボールを使った泳がせ仕掛けを投入する。
アブラハヤをエサにしてみる(提供:TSURINEWSライター・夏野)泳がせにヒット到来!
しばらくすると、竿先が小刻みに動き始めた。そして次の瞬間――。竿先がグッと引き込まれる。
「食った!」
何かがアブラハヤをくわえている。その感触が竿先からはっきりと伝わってきた。しっかり飲み込むまで待ち、大きくアワセを入れる。しかし――空振り。仕掛けを回収してみると、アブラハヤの頭にはくっきりとかじられた跡が残っていた。確かに、何かが食ってきたのだ。
かじられたアブラハヤ(提供:TSURINEWSライター・夏野)「大サイズ」の正体は?
東沢インレットで魚探に映った「大サイズ」は、大型のイワナだったのか。ヒメマスだったのか。それとも――伝説のタキタロウだったのか。結局、その正体を確かめることはできなかった。でも、それでいいのかもしれない。
魚種や実際の大きさまで分からない簡易魚探だからこそ、画面に現れる正体不明の反応から水中を想像する楽しみがある。
小屋泊のメンバーでパーティ(提供:TSURINEWSライター・夏野)来年もタキタロウを狙う
「もしかしたらタキタロウかも?」そんな遊び心を持ちながら釣りができるのも、大鳥池という場所の魅力だ。さて、タキタロウの謎を追うために次は何を試してみよう。来年の大鳥池釣行が、今から楽しみだ。
大鳥池の夏の星空(提供:TSURINEWSライター・夏野)<夏野/TSURINEWSライター>


