最近好調が続いている東京湾のタチウオ釣りへ、横浜市金沢八景の米元釣船店から出かけた。夏は小型の数釣りという印象もあるが、今季は良型も期待できる様子。大型に強いテンヤ釣りでドラゴンを狙ったところ、21尾をキャッチし、船中最大となる115cmの良型も姿を見せた。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター灰野広武)
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東京湾でテンヤタチウオ釣り
この日は最近好調な東京湾のタチウオ釣りに行ってみた。乗船したのは、京急金沢八景駅から最も近い船宿でもある米元釣船店。夏シーズンは小型の数釣りという印象だったが、どうやらサイズも良いとのこと。
特にイワシを丸ごと1尾エサにするテンヤ釣りでは、ドラゴンと呼ばれる大型が出やすい。今回はこれを狙うことにした。
暑さ対策はファン付きウェア
ここ数年、夏の暑さは酷暑日という言葉が生まれるほど過酷。冷感ウェアや日焼け止めでなんとか凌ぐも限界がある。そこで最近注目されているのがファン付きウェアである。今回は、MAKERZ「HVACウェア」を使用した。
ペルチェ式冷却機能も搭載
このウェアはファンだけでなく、冷蔵庫にも使われるペルチェ式の冷却装置がついているのが特徴。
安全性が高いバッテリー
また、バッテリーについては最近遊漁船で火災事故があり、それ以降管理について注意を呼びかける船宿が増えている。今回の付属バッテリーは高温下でも発火のリスクが低いモデルとなっており、その点も安心だ。
ちなみにウェアの袖はファスナーで外すことができ、ファンの空調的にも外した方が良さそうなので今回はベストスタイルを試してみた。現地に到着すると、出船前でも既に暑い。試しにスイッチを入れてみると瞬時に冷却され、非常に快適。これは期待できそうだ。
タックル・エサ・テンヤカラー
タックルは最近手巻きを試すも不調が続いているため、今回は電動リールで挑戦。
フォースマスター(提供:TSURINEWSライター灰野広武)テンヤはゴールド・シルバー系を中心に、アタリがなければゼブラグローやチャート系を試すことにした。エサは船宿で購入。
ゴールド系テンヤ(提供:TSURINEWSライター灰野広武)ショート船なら20尾あれば足りると見込んだ。誘い方はテンヤを揺らすイメージで動かす「タタキ」を中心に、釣れている人を参考にしよう……と考えていたが、この日はテンヤがまさかの私一人。他は全員天秤だった。こうなると、自力でいろいろ試すしかなさそうだ。
タックルこんな感じ(提供:TSURINEWSライター灰野広武)タックルデータ
竿:サーベルマスター Xチューン テンヤ 91H173
リール:フォースマスター201DH
ライン:PE1号
リーダー:8号 3m、バイトリーダー14号 30cm
テンヤ:ダイワ 船タチウオテンヤ速攻SP 40号(ゴールド・シルバー)
猿島沖で好スタート
7時過ぎに出船。1時間ほど走った後、猿島沖の船団に合流して釣りを開始した。タナは天秤とテンヤで別々にアナウンスしてくれる。今回は50~60mとやや深め。まずは指示ダナの最深部まで落とし、タタキを入れながら少しずつテンヤを上げていく。電動リールなら低速巻きを使うと楽に探ることができる。
1投目から指4本級タチウオ
タチウオ船は一投目が良いことが多い。下から5mほど上げたところで竿先が小さく跳ねたので、アワセを入れると早速ヒットした。上がってきたのは指4本サイズ。まずまずのサイズだ。
すぐにタチウオ(提供:TSURINEWSライター灰野広武)指5本の良型含み連発
この釣りは同じタナで連発する場合が多い。電動リールの場合、棚メモ機能があればヒットした水深を記録しておくと迷わず攻めやすい。近いタナを狙うことで順調にヒットを重ね、指5本の良型も出現。9時過ぎには10尾を超え、まずはひと安心だ。
大型が連発(提供:TSURINEWSライター灰野広武)ボロボロのイワシエサでも釣れる?
ここまで活性が高いと「多少エサがボロボロでもいけるんじゃないか?」ということで、半分ほど食われた状態のイワシで試してみることに。すると予想通り、すぐにアタリが出た。
ボロボロでもいける?(提供:TSURINEWSライター灰野広武)ただ、アワセを入れてもなかなか掛からない。この日の状況では食ってはくるものの、エサが小さいためすぐに離してしまっていたのかもしれない。そんなことをしている間に活性が下がってしまい、エサを新しくしてもアタリが遠のいてしまった。
実験は大切(提供:TSURINEWSライター灰野広武)タタキ入れないただ巻きにヒット
天秤の人はポツポツ釣っているので、タチウオ自体はいる模様。そこで誘い方をいろいろ試していると、タタキを入れない電動リールの低速巻きでアタリが出始めた。以前も同じパターンで状況が変わったことがあり、必ずしもテンヤを動かせば良いわけではないようだ。
一方で、アタリは出るもののなかなかヒットには持ち込めない。何回目かでようやく掛けたが、上がってきたのは指3本ほどの小型だった。どうやらテンヤで狙うには相手が小さすぎるようだ。こうなるとエサの消費だけが増える状況。我慢の時間である。
最大は115cm(提供:TSURINEWSライター灰野広武)最終釣果はタチウオ21尾
最後に少し活性が上がり、数尾を追加。最終的には21尾と大満足の釣果となった。最大は115cm。ドラゴンには届かなかったものの船中最大サイズとなり、大型に強いテンヤのメリットを活かすことができた。ちなみにエサのイワシは20尾がちょうどなくなる程度だった。
普段のショート船であれば余る数だが、この日はアタリがかなり多かったためギリギリに。状態の悪いエサを使い続けるとチャンスが減ってしまう可能性があるので、1尾でも多く釣りたい場合は余裕を持った数のエサを用意したい。どのくらい必要か分からない場合は、出船前にスタッフへ確認するのが確実だ。
21匹の釣果(提供:TSURINEWSライター灰野広武)MAKERZ「HVACウェア」
今回の好釣果の影の立役者が、MAKERZ「HVACウェア」であることは間違いない。十分な冷却機能のおかげで、高い集中力をキープできた。結果、タチウオの細かなアタリを逃さずアワセることができ、朝の時合いでしっかりと数を稼ぐことができた。
HVACウェア買ってみた(提供:TSURINEWSライター灰野広武)ペルチェ式冷却装置のバッテリー
ちなみに、この日は釣りを開始した8時過ぎに「HVACウェア」のスイッチを入れた。動作中は非常に快適だったものの、一つ問題が。バッテリーの持ちである。ファンの方は最後まで動いていたが、ペルチェ式冷却装置は電力消費が凄まじいようで2時間ほどで尽きてしまった。
最後まで快適に過ごす場合は替えバッテリーを用意するか、暑さのピーク時間以外はファンのみで過ごすなど工夫が必要かもしれない。
快適だったがバッテリー消費も大(提供:TSURINEWSライター灰野広武)釣具よりお金をかける価値あり
性能自体は満足できるもので、あった方が良いのは間違いない。今回は魚の活性が高い時間に冷却機能がしっかり効き、パフォーマンスを落とすことなくヒットを連発することができた。まだまだ暑い日が続くこの季節は釣具よりも暑さ対策にお金をかけるのが正解かもしれない(個人の感想です)。
<灰野広武/TSURINEWSライター>
米元釣船店

