チニング専用タックルを半年使って「半分後悔」した理由 買って初めて分かった釣具選びの盲点

チニング専用タックルを半年使って「半分後悔」した理由 買って初めて分かった釣具選びの盲点

新しい釣り道具を購入した直後というのは、どうしても気分が高揚する。「これで今まで釣れなかった魚が釣れる」「これまでより快適に釣りができる」と期待してしまうものだ。筆者も半年前、チニング用のタックルを購入したときはまさにそんな状態だった。しかし……今回は購入直後の高揚感から一歩離れ、半年使った今だからこそ分かるチニングタックルの本当の評価をしてみたい。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・井上海生)

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井上海生

フィールドは大阪近郊。ライトゲームメイン。華奢なアジングロッドで大物を獲ることにロマンを感じます。

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ショア ソルトルアー

購入直後は最高だった

購入した直後は、とにかく新しいタックルを使いたくて仕方がなかった。

それまで使っていたタックルとは明らかに違う専用感があり、チニングをするために作られた道具を使っているというだけで気分が違う。ロッドを振ってみてもルアーを操作しやすく、チヌを掛けたときのことを想像するだけで楽しくなる。

こうした「所有する喜び」も釣具の大きな魅力だろう。

性能面でも、チニングで使うルアーを扱うには十分な能力がある。ワームを使ったボトムゲームからプラグまで対応でき、普通にチニングを楽しむのであれば大きな不満はない。

購入直後は「これを買って正解だった」と思っていた。

チニング専用タックルを半年使って「半分後悔」した理由 買って初めて分かった釣具選びの盲点当初は正解だと思ったが(提供:TSURINEWSライター・井上海生)

しかし、釣り道具というものは、使い込むほど評価が変わってくる。

半年使って見えてきたこと

半年間使い続けると、スペック表だけでは分からない部分が見えてくる。

その一つが重量である。

購入時にはそれほど気にならなかった重さが、釣行を重ねるにつれて少しずつ気になってきた。特に筆者の場合、最近はライトブリームを中心に短時間で細かく探る釣りも増えている。そのため、タックルが軽いことによるメリットを以前より強く感じるようになった。

ここで出てくるのが、「同じくらいの予算なら、もう少し軽いロッドを選べたのではないか」という後悔である。

購入時にはチニング専用であることや、ある程度のパワー、使えるルアーの幅などを重視した。しかし半年経った今なら、もう少し重量を意識して選んでもよかったと思う。

思っていたほど出番がない?

もう一つ、半年使って気づいたのが、思っていたほどチニングタックルの出番がないことである。これはタックルが悪いのではない。

現在、大阪湾奥は絶賛チヌの食い渋り中。その打開策として「ライトブリーム」として、メバリングタックルを使ってチヌやキビレを狙うことも多い。小型ワームや軽量ルアーを使い、食い渋る魚をフィネスに攻略する釣りは非常に面白い。

チニング専用タックルを半年使って「半分後悔」した理由 買って初めて分かった釣具選びの盲点LT化した方が早い現状(提供:TSURINEWSライター・井上海生)

実際、他の釣り人がチニングで食い渋っているような状況でも、ライトタックルで一尾を拾えたことがある。低水温期にもメバリングタックルでチヌをキャッチできた。

そうなると、チニングタックルを持ち出す場面は自然と限定されてくる。半年間の実釣を通して、筆者の中ではチニングタックルとメバリングタックルの役割がかなり明確になってきた。

それでも買ってよかったのか

では、結局このチニングタックルを買ったことを後悔しているのか。

答えは、半分後悔しているが、買ったこと自体は無駄ではなかった、というところだ。

最大の後悔は、やはりロッドの重量である。

同じ価格帯でもう少し軽量なモデルを探していれば、現在の釣り方にはより合っていた可能性がある。購入直後の「専用タックルを手に入れた」という高揚感だけでなく、実際に自分がどんな釣りをするのかを考えて選ぶべきだった。この口惜しさは次回からの釣具購入につなげたい。

一方で、半年間使ったからこそ分かったことも多い。

チニング専用タックルの性能を知ったからこそ、メバリングタックルでチヌを狙うライトブリームとの違いもはっきりした。また、意外に、茅渟(チヌ)の海ともいわれる大阪湾の沿岸ではチニングタックルが役にたたない場面も見えてきた。単に釣り場が少ないのだ。

チニング専用タックルを半年使って「半分後悔」した理由 買って初めて分かった釣具選びの盲点釣り場に恵まれない大阪湾沿岸(提供:TSURINEWSライター・井上海生)

よって、釣具は「高性能なものを買えば正解」という単純な話ではない。

自分がどんな魚を、どんなルアーで、どんな場所で狙うのか。そして、一回の釣行でどれくらいロッドを振り続けるのか。そこまで考えて初めて、自分に合った道具が見えてくる。

この悟りに近い感覚こそ、釣具を半年間使い込んだからこそ得られた答えなのだと思う。

<井上海生/TSURINEWSライター>

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