今年も長い夏が続いている。猛暑日が連続し、大阪湾沿岸では高水温によって釣り物や釣行時間を選ばざるを得ない状況になっている。しかし、夏が永遠に続くわけではない。8月も後半に入れば、海の中では少しずつ季節が進んでいく。気温がまだ真夏でも、ベイトの動きや水温の変化から秋の気配を感じられるようになる。ここからは「夏をどう乗り切るか」だけでなく、「秋に何を釣るか」を考える時期である。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・井上海生)
長い夏の終わりを読む
猛暑が続く年は、暦の上で秋になったからといって、海がすぐに秋になるわけではない。
9月になっても日中は真夏のような暑さが続くことがあり、魚の動きも前年までの感覚とは違ってくる。そこで重要になるのが、気温だけで季節を判断しないことだ。
釣り人が秋を感じるより先に、海の中では少しずつ変化が始まっている。
水温がピークを越えて徐々に低下し始める。ベイトフィッシュの種類や動きが変わる。潮の効き方や魚の捕食レンジにも変化が出る。こうした小さな変化を追っていけば、まだ暑い時期でも次のシーズンの始まりを感じ取ることができる。
特に晩夏は、夏の魚と秋の魚が同時に狙える過渡期である。
まず狙いたいターゲット
筆者が晩夏から初秋にかけて特に注目しているのが、タチウオとアオリイカである。
体感としては、泉南では8月下旬頃からタチウオが開幕する。そして、ほぼ同じタイミングでエギングもスタートする。夏の高水温期には釣り物が限定されていたのが、ここを境に一気に選択肢が増えていくのだ。
タチウオは夕まずめから夜にかけて狙いやすく、エギングは新子のアオリイカをターゲットにできる。どちらも秋の本格シーズンへ向けた入り口となる釣りである。
そろそろタチウオだ!(提供:TSURINEWSライター・井上海生)さらに水温が落ち着いてくれば、シーバスや青物なども活発になってくる。夏場にチニング一本で釣りをしていた人にとっては、かなり忙しい季節になるだろう。
だからこそ、今のうちからタチウオ用のルアーやエギを確認しておきたい。シーズンが始まってから「あれがない」と慌てるより、暑いうちにタックルボックスを整理しておく方がいい。
メバリングスタートへの準備
そして、筆者がもう一つ楽しみにしているのがメバリングのスタートである。
メバルというと冬から春の魚という印象が強い。しかし、実際には早い個体なら10月頃から反応が出始めることがある。もちろん、すべてのポイントで10月から本格的に釣れるわけではない。特に狙いたいのは、潮通しの良いポイントだ。
最初は泉南でメバルを探したい(提供:TSURINEWSライター・井上海生)秋になって水温が徐々に低下してくると、夏場とは魚の動きも変わってくる。潮の効く場所やベイトが集まる場所では、早い段階からメバルの気配が出てくる可能性がある。
夏の間に眠らせていたメバリングタックルを再び手に取る瞬間は、毎年楽しみなものである。
秋の本格シーズンへ
晩夏から初秋は、釣り人にとって「準備の季節」でもある。
まだ暑いからと夏の釣りだけを続けるのではなく、少し先のターゲットを意識しておく。タチウオ、エギング、シーバス、青物、そしてメバリング。これだけでも秋以降は一気に忙しくなる。
タックルを整理し、ラインを確認し、ルアーやエギの不足分を補充する。夏の釣行記録を読み返して、秋に入りそうなポイントを考えるのもいい。
ルアーの不足分をチェック(提供:TSURINEWSライター・井上海生)特に今年のような長い夏では、「秋が来た」と気温だけで判断するのは危険だ。水温やベイトの変化を見ながら、一つずつ釣り物を切り替えていく必要がある。
長かった真夏の大阪湾も、いずれ必ず季節が変わる。
8月下旬には泉南でタチウオとエギングが始まり、10月頃には条件の良いポイントで早いメバルも視野に入ってくる。そこから秋が本格化すれば、狙える魚は一気に増えていく。
今はまだ暑く、釣りを休みたくなる日も多い。しかし、その時間を秋への準備に使えばいい。
<井上海生/TSURINEWSライター>


