8月上旬の土曜日に泉佐野一文字に釣行。記録的酷暑と青物不在のせいで波止上はたった7人のガラ空き状態だったが、一級ポイントの赤灯台周りに難なく入れて竿下サビキ釣りで中アジ混じりの大漁に恵まれた。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・伴野慶幸)
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大阪の夏は記録的酷暑
2026年の夏は全国各地で記録的な酷暑となり、「命に関わる危険な暑さ」「不要不急の外出を控えて」といった言葉を連日のように耳にします。大阪府内も例外ではなく、最高気温35度超えが常態化。最低気温も28度前後と、外出するならクーラーの効いた屋内や日陰のある場所を選びたくなるような暑さです。
しかし私(筆者)は、そんな酷暑の中でも潮風を感じながら海上で過ごす「非日常の心の涼(漁?)」を求めて、8月8日の土曜日、葵渡船を利用して泉佐野一文字へ釣行しました。
泉佐野一文字拡大図(提供:TSURINEWSライター・伴野慶幸)酷暑で波止上はたった7人
深夜3時30分ごろ、駐車場が開門するタイミングで現地へ到着。ところが、深夜名物ともいえる「荷物置きルール」は発動せず、なんと私が一番乗りという珍事です。酷暑に加え、時期的に青物の回遊が乏しいこともあり、主力のルアーマンたちはオフシーズンを決め込んでいるのでしょうか。
ガラ空きの泉佐野一文字(提供:TSURINEWSライター・伴野慶幸)その結果、4時30分発の1番船の釣り客は4人、2番船は3人。土曜日にもかかわらず、波止上はわずか7人というガラ空き状態でした。しかし、この状況は私にとって好都合。一級ポイントとなる赤灯台周りに難なく入り、竿下サビキ釣りをスタートすることができました。
葵渡船の迎え便(提供:TSURINEWSライター・伴野慶幸)また、乗船手続きやライフジャケットの規格などに関する注意事項は、葵渡船のホームページに掲載されています。釣行前に確認しておきましょう。
9月下旬までは水分補給が必須
ここまで酷暑を少々自虐的に書いてきましたが、真夏の沖波止釣行では暑さ対策が欠かせません。特に日陰の少ない沖波止では、十分な量の飲料を持ち込み、こまめに水分補給することが重要です。冷凍したペットボトルなどを用意しておくのもよいでしょう。
また、通気性のよい服装や帽子、サングラスなどを活用し、強い日差しへの対策も忘れないようにしたいところです。体調に異変を感じた場合は無理をせず、早めに釣りを切り上げる判断も必要です。
竿下サビキ釣りのタックル
赤灯台内向きの角に釣り座を構え、早速サビキ釣りの準備に取りかかります。使用したのは5号5.4mの磯竿に、ミチイト4号を巻いた両軸リール。
撒きエサカゴはサビキの上下にそれぞれ装着するダブル方式とし、上カゴとサビキの間にはクッションゴムを入れました。サビキは白色スキンのケイムラタイプで、ハリ7号、ハリス2号を選択しました。
上下ダブルカゴが効果的(提供:TSURINEWSライター・伴野慶幸)置き竿にする暇のない高活性
この時期、小アジの時合いは短く、朝6時を過ぎると魚影が遠のくこともあるため短時間勝負です。上下のカゴにアミエビを詰め、サビキ仕掛けを海中へ投入。タナは底ギリギリをわずかに切るイメージで、底取りをしようとした瞬間でした。「ググッ」と強めの引きが伝わります。
慎重に巻き上げると、1投目から20cm級の中アジがお目見え。直近の釣果情報ではイワシが湧いていたため数釣りを目論んでいましたが、中アジはうれしい誤算です。その後も1投ごとにすぐアタリがあり、アジの釣果が続々と積み重なっていきます。
竿尻に接続する尻手ロープも用意していましたが、置き竿にする暇もないほどの高活性。結局、終始手持ちで釣り続けることになりました。
朝7時前から小サバの猛襲
期待していたイワシの回遊がなかったのは残念でしたが、朝6時を過ぎても中アジ交じりでアジの釣果は伸び続けます。ところが、朝7時前になると状況が一変。今度は大量の小サバが回遊してきました。アジを釣るにはサビキを海底近くまで沈めたいものの、その途中で小サバが次々とヒット。
小サバの猛攻(提供:TSURINEWSライター・伴野慶幸)複数掛かってサビキをぐちゃぐちゃに絡ませることもあり、かなり釣りづらい状況です。そこで威力を発揮したのが、5号の磯竿に両軸リール、上下ダブルカゴという重量感のあるタックルでした。
上下のカゴにアミエビをしっかり詰めることで仕掛けを素早く沈め、小サバの泳ぐ層を突破してアジのいる底付近を狙います。それでも7時30分ごろには小サバの猛襲にギブアップ。竿下サビキ釣りを終了しましたが、この時点ですでにクーラーの底が見えなくなるほどの大漁となりました。
ナブラが立つも青物の回遊はなし
赤灯台周辺では、ルアーマンがライトジグをキャストしていましたが、中サバをキープする程度で目立った釣果はありません。途中、海面に大きなナブラが立つ場面もありました。近くのルアーマンに声をかけてみると、「あれ、小サバのナブラみたいで、青物は追っていないですよ」と渋い表情。
小サバのナブラ(提供:TSURINEWSライター・伴野慶幸)直後には10cmほどのカマスの幼魚を見せてくれましたが、期待していた青物の回遊はなく、ルアーマンにとっては厳しい状況だったようです。
落とし込み釣りは不発
7時30分ごろからは、ガラ空きの波止を生かして落とし込み釣りに挑戦。しかし、下げ潮で水深が浅くなっていたこともあってか、こちらは不発に終わりました。9時前に納竿し、最終釣果は中アジ二桁交じりでアジ大漁。十分満足できる結果となりました。
1日で食べきれない釣果(提供:TSURINEWSライター・伴野慶幸)9時の迎え便で波止を後にして船着き場へ戻り、船長に釣果を報告。アジの好釣果は想定内だったようですが、落とし込み釣りが不発だったことを伝えると、「チヌの腹の中にイワシが入っていて、チヌはそっちを追ってるから、カニエサの落とし込み釣りはアカンかもな」と近況を教えてくれました。
帰宅後は、新鮮なうちに食べようと大量のアジの下処理に奮闘。唐揚げや塩焼きに加え、保存食として自家製マリネにもして、数日に分けて味わいました。酷暑と青物不在で釣り人の少なかった泉佐野一文字でしたが、竿下サビキでは思わぬ中アジ交じりの大漁。
夏の沖波止は暑さへの十分な備えが必要ですが、魚の活性は上々でした。
<伴野慶幸/TSURINEWSライター>



