川に釣りに行くとわかるが、関東の都市部の川は見た目以上に汚れている。確かにボラやシーバス、マゴチ、クロダイなど、昔に比べて魚種は増えたし、場所によっては水が綺麗な所もある。しかし、そこで釣れた魚を食べようと思うかと言えば、多くの人がそう思わないはずだ。それはなぜか?昔の美しさを失いつつある日本の川、その現実の一部を紹介しよう。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・宮坂剛志)
毎年汚れる川
長く川で釣りをしていて思うことだが、数年前に比べるとゴミは増えた印象だ。近年のソルトフィッシングブームもあってか、どこへ行っても人が多く、今まではなかったようなゴミが捨ててある場所も多い。
ゴミは減らない(提供:TSURINEWSライター・宮坂剛志)筆者の見た実例を上げると、橋脚に落書きをしたスプレー缶などだ。数十本がそのまま護岸に捨てられていた例もある。このように、例え直接川にゴミを捨てなくても、大雨や台風などが来れば流されてその影響は水中にも当然及んでしまう。
ゴミは年々酷くなる(提供:TSURINEWSライター・宮坂剛志)さらに、生活排水や油なども相変わらず流れている。こちらも目に見えないだけで、改善のない現状は川にダメージを与え続けているはずだ。そして、その影響は当然海にまで到達するのは言うまでもない。
生活排水ドバドバ(提供:TSURINEWSライター・宮坂剛志)もちろん、全てが釣りブームのせいではないが、少しずつ釣りをする環境が変わってきてきるのは確かだ。
綺麗ではない砂泥底(提供:TSURINEWSライター・宮坂剛志)都市部の魚は食べられるのか
このように、ゴミや生活排水で汚れきった川の魚だが、美味しいかどうかを抜きにすれば、結論から言って食べられないことはない。
水が綺麗な場所もある.065(提供:TSURINEWSライター・宮坂剛志)実際に筆者も何年か前に汚れた川で釣ったハゼやウナギを食べたことがあるが、今だにこうして元気でいる。
食べられないことはないが…(提供:TSURINEWSライター・宮坂剛志)今はルアーフィッシング中心なので、魚を持ち帰って食べることはほとんどないが、釣りをしていると今でもハゼやウナギ、テナガエビなどを持ち帰る人にかなり出会う。
水質は魚に影響ないようだ(提供:TSURINEWSライター・宮坂剛志)そういった人達の全部が人体に影響が出ているとは考えにくい。
美味しい魚も増えている(提供:TSURINEWSライター・宮坂剛志)とはいえ、長期的に見ると体にどのような影響が出るかはわからないが、少なくとも釣れた魚を数匹食べたくらいでは何か起こることはまず考えにくい。
これが現状(提供:TSURINEWSライター・宮坂剛志)釣り場の未来はあるか
乱暴に書くと、見るだけで魚を食べたくなくなるような汚れきった川に、はっきり言って未来は見えない。だが、それもこれも人間が快適に生活する裏側で犠牲となったことも忘れてはならない。
釣り場に未来はあるか?(提供:TSURINEWSライター・宮坂剛志)加えて、毎年のように起こる記録的な豪雨とそれに伴う河川の拡張工事。なくならないゴミ問題に温暖化による魚の酸欠死。
汚れきった場所も(提供:TSURINEWSライター・宮坂剛志)そして、何度も書くが、川で起こる問題はやがて海へと波及する。こうなったら、いずれ魚がほとんど釣れない最悪の未来すら現実味を帯びてくる。
豪雨で釣り場がなくなる(提供:TSURINEWSライター・宮坂剛志)そうなる前に、少しだけ自然環境に目を向けるべきではないだろうか。
<宮坂剛志/TSURINEWSライター>


