釣り人が「AI」に期待すること 釣果につながる情報提供と雑談相手になってほしいのが本音?

釣り人が「AI」に期待すること 釣果につながる情報提供と雑談相手になってほしいのが本音?

生成AIという言葉を耳にしない日はないほどになった。文章を書いたり、調べ物をしたり、日常生活のさまざまな場面で使われるようになっている。筆者自身も普段から利用する機会が増えているが、一人の釣り人として気になるのは、この技術がこれから釣りにどのような影響を与えていくのかという点である。今回は業界やメーカーの視点ではなく、あくまで一人のライトゲームアングラーとして感じていることを書いてみたい。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・井上海生)

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井上海生

フィールドは大阪近郊。ライトゲームメイン。華奢なアジングロッドで大物を獲ることにロマンを感じます。

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急速に広がる生成AI

ここ数年で生成AIは驚くほど身近な存在になった。以前なら自分で何十分も調べていたことが、質問を投げかけるだけで短時間に整理されて返ってくる。文章を書くだけではなく、旅行の計画を立てたり、勉強を手伝ってもらったりと、使い道は想像以上に広い。

筆者も最初は「本当に使えるのだろうか」と半信半疑だった。しかし実際に触れてみると、自分では思いつかなかった視点を提示してくれたり、考えを整理する手伝いをしてくれたりと、便利さを実感する場面は少なくなかった。

もちろん万能ではない。間違った情報を返すこともあるし、細かな現場感覚までは分からない。それでも知識を整理したり、考えを深めたりする相手としては非常に優秀な存在になりつつある。

釣り人が「AI」に期待すること 釣果につながる情報提供と雑談相手になってほしいのが本音?図鑑はオワコン?(提供:TSURINEWSライター井上海生)

釣果予測への応用

個人的に最も期待しているのは、釣行前の情報整理である。釣りは風向き、水温、潮位、潮流、月齢、天候など、多くの条件が複雑に絡み合う趣味だ。初心者はもちろん、経験者でも全てを整理するのは簡単ではない。

そんな時、生成AIは考えをまとめる補助役として活躍できる可能性がある。

例えば「この風向きならどんな場所が狙いやすいか」「この潮回りなら魚はどう動きそうか」といった相談をすれば、一つの考え方を提示してくれる。

もちろん、その答えが正解とは限らない。魚は自然相手であり、昨日まで爆釣だった場所が今日は完全に沈黙することも珍しくない。それでも自分一人では気付かなかった視点を得られることには大きな価値がある。

釣り人が「AI」に期待すること 釣果につながる情報提供と雑談相手になってほしいのが本音?自然相手にもデータは通用する?(提供:TSURINEWSライター井上海生)

最終的な判断は現場で下すとしても、釣行前に考えを整理する相手としては十分期待できる存在だと思う。

釣り知識の相談相手

生成AIの大きな魅力は、分からないことをすぐ質問できる点にもある。

例えば「メバルはなぜ表層へ浮くのか」「アジの回遊は何に左右されるのか」「PEラインとフロロラインはどう使い分けるべきか」といった疑問は、釣りを始めたばかりの頃なら誰でも抱く。

以前なら本を買ったり動画を探したり、ベテランへ質問したりする必要があった。しかし生成AIなら、その場ですぐに一つの答えを示してくれる。

もちろん情報は鵜呑みにできない。AIも間違えることはあるし、地域によって事情が異なることも多い。それでも初心者が基礎知識を学ぶ入口としては非常に便利である。

筆者自身も、知らない魚について調べたり、自分の考えが合っているか確認したりする際に利用することがある。先生というより、一緒に考えてくれる相談相手という距離感がちょうど良いように感じている。

最後は現場主義

それでも最後は現場であるという考えは変わらない。

海へ立てば、画面だけでは分からない情報が数え切れないほどある。潮の匂い、海の色、濁り具合、風の当たり方、ベイトの動き、鳥の様子。こうした小さな変化を読み取りながら魚を探していく時間こそが釣りの面白さである。

釣り人が「AI」に期待すること 釣果につながる情報提供と雑談相手になってほしいのが本音?自分で考える戦略こそすべて(提供:TSURINEWSライター井上海生)

筆者も何度も経験しているが、条件だけ見れば絶好の日なのに魚がいないこともあれば、逆に期待していなかった日に思わぬ好釣果へ恵まれることもある。

だから釣りは奥深い。

生成AIは知識を整理し、考え方を広げてくれる優秀な道具にはなるだろう。しかしルアーを選び、ポイントへ立ち、キャストし、魚とのやり取りを楽しむのは人間である。

そう。結局、魚を釣るのはAIではなくアングラー自身だ。

AIはどういう未来を描くか

これから先、生成AIはさらに賢くなり、私たちにとって身近な存在になっていくだろう。それでも海へ着いたら最後に頼るのは、自分が積み重ねてきた経験と、その日の海から受け取る情報である。

生成AIは釣りを代わりに楽しんでくれる存在ではなく、釣りをもっと深く楽しむための補助役として付き合っていくのが、一人のアングラーとしてもっとも自然な関係なのではないかと筆者は考えている。

<井上海生/TSURINEWSライター>

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