4月12日午前4時過ぎ、和歌山県有田市初島にある南村渡船へ到着した。受付開始は午前4時30分。すでに駐車場には多くの大会参加者が集まっており、大会への注目度の高さがうかがえた。受付前に、いつもお世話になっているヤイバ和歌山支部の釣友へ挨拶を済ませ、釣り座を決める抽選に参加。引き当てた番号は12番だった。後で分かったことだが、12番までは「地の島」、13番以降は「沖の島」への渡礁となるようだ。南村渡船エリアには沖側の「沖の島」と陸寄りの「地の島」があり、それぞれ個性的な磯が点在している。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・秦厚治朗)
初めての磯「カノクビ」へ渡礁
午前5時30分に出船。1番クジの参加者から順番に各磯へ渡礁していく。私は初めて利用する渡船区だったため、磯名も分からないまま景色を眺めていたが、どの磯も魅力的で気分は最高潮だった。
最終的にヤイバ和歌山支部の会員さんと2人で同じ磯へ渡礁。簡単に磯を見て回り、じゃんけんで釣り座を決定した。私は移動を最小限にしたかったため船着き周辺を選択。後に船頭へ確認すると、この磯は「カノクビ」という磯だった。
カクノビの磯(提供:TSURINEWSライター・秦厚治朗)当日のタックルと大会ルール
大会ルールはシンプルなフカセ釣り競技。活きエサは禁止で、1本の竿に1本の針を使用する。競技時間は準備完了後からスタートし、午前10時に釣り座交代。その後午後2時に納竿となる。当日のタックルは以下の通り。
竿:1・5号5m
リール:2500番レバーブレーキ付きリール
道糸:1・7号
ハリス:1・5号
ハリ:ささめ針 ヤイバチヌ(2~3号)
ウキ:棒ウキ
ウキには5B相当の負荷を持たせたセッティングを採用した。撒きエサはヒロキューの「生さなぎ黒鯛」3袋と「俺のチヌ」1袋をブレンド。
撒き餌(提供:TSURINEWSライター・秦厚治朗)刺しエサにはボイルオキアミ、コーン、ヒロキューの新商品「ポケベイト」を用意した。エサ取りの多さを予想していたため、エサ持ちの良いものを中心に選択した。
ポケベイト(提供:TSURINEWSライター・秦厚治朗)開始30分でリミット達成
午前6時30分、競技開始。初めてのポイントなので情報は皆無。まずは半遊動仕掛けで4ヒロ前後を探っていく。潮はほとんど動かずフラフラした状況だったが、沖へ竿3本ほど先ではわずかに潮が流れていた。その周辺を流していると、最初にヒットしたのはチャリコ。
しかし、この1尾で撒きエサが効き始めていることを確認できた。その後はエサ取りの反応ばかりで本命らしい気配がないため、今度は竿下の磯際を探ることにした。すると2流し目でウキがスッと消し込み、本命のチヌがヒット。タナは3ヒロ半ほどだった。
続けて同じポイントへ撒きエサを集中投入すると再びウキが消し込み、2枚目を追加。さらに3枚目もキャッチした。大会はチヌ3匹の総重量勝負。開始からわずか30分ほどでリミットメイクに成功した。
午前10時までにチヌつ抜け
リミット達成後はサイズアップを狙って釣りを続行。潮は相変わらず緩いものの、右方向へわずかに流れた瞬間だけ本命のアタリが出る。偏光グラス越しに海中を観察すると、竿下と沖に溝状の地形があり、その間には大きなシモリが存在していた。
そこで次の3コースを重点的に攻め分ける。
・磯際
・沖の溝
・左方向
すると次々とチヌが反応し、午前10時までに10枚以上をキープすることができた。
ボラの大群はむしろ歓迎
当日はボラの大群も終始回遊していた。ボラを嫌う釣り人も多いが、私はむしろ歓迎するタイプだ。経験上、ボラの群れの下にはチヌが付いているケースが多いからである。今回、5B負荷の棒ウキを使用したのもボラ対策の意味合いが強い。
軽い仕掛けではボラの動きに翻弄されやすいが、重めの棒ウキ仕掛けなら安定して本命のタナまで届けることができる。チヌフカセにおいては、私にとって欠かせないセッティングだ。
強風の午後は失速も追加成功
午前10時の場所交代タイムになったが、同礁者の希望もあり、そのまま同じ釣り座で続行。しかし下げ止まりのタイミングから強風が吹き始め、一気に状況が悪化した。
それまで好反応だった磯際も沈黙し、しばらくは我慢の時間帯が続く。それでも納竿前、左沖を遠投して回遊してきたチヌを3枚追加し、最終的に13枚をキープして納竿となった。
乗っ込みチヌ釣りを満喫
帰港後の検量では、3匹の総重量が約2800g。5位入賞ラインが2900g前後だったため、順位は惜しくも届かなかったようだ。それでも初めて上がった「カノクビ」で13枚のチヌをキャッチでき、春の乗っ込みシーズンらしい好釣果を得ることができた。
順位以上に内容の濃い一日となり、和歌山・初島の磯釣りを存分に満喫できた大会となった。
<秦厚治朗/TSURINEWSライター>
南村渡船

