4月下旬、小雨が降る東京都・奥多摩川本流へヤマメとニジマスを狙った渓流釣行へ。笹濁りの好条件の中、川虫を使ったエサ釣りで本流魚を攻略。静かな渓で楽しんだ春の半日釣行をレポートする。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・中山祐司)
目次
小雨の奥多摩川本流で渓流釣り
4月23日、小雨が降り出した吉野街道を走り、奥多摩川本流へ溪流エサ釣りに向かった。正午過ぎに駐車場へ到着すると、渓はほどよい笹濁り。好条件の雰囲気に期待が膨らむ。身支度をしていると、先行者の釣り人が車へ戻ってきた。
渓相ポイント(提供:TSURINEWSライター中山祐司)釣果を尋ねると、この日は川虫採集に来ていたとのこと。連日釣り人が絶えない人気エリアだが、小雨の影響もあってか、この日は人影も少なく静かな渓が広がっていた。
※熊出没情報を必ず事前に確認してください
アクセス
電車の場合はJR青梅線・軍畑駅~御岳駅から徒歩圏内。車の場合は青梅街道・吉野街道を利用し、御岳方面の駐車場から徒歩でアクセス可能。
沢井駅1・8km(提供:TSURINEWSライター中山祐司)当日のタックル
竿:渓流小継7・0m
天上糸:1・5号3本撚り1m
道糸:フロロカーボン0・6号5m
ハリス:ナイロン0・4号90cm
ガン玉:B~2B
針:がまかつ ナノヤマメ6号
目印:ポリプロピレン3か所
御岳渓谷遊歩道を歩いてポイントへ
今回は寒山寺付近から遊歩道を下流へ向かうルートを選択。楓橋を渡り、カフェを横目に小道を進む。左岸側に続く遊歩道は本流の好ポイントへ入りやすく、大場所が連続する奥多摩川らしい釣りが楽しめる。
楓橋(提供:TSURINEWSライター中山祐司)時折ラフティングが通過するものの、釣り人へ配慮して静かに流れていくことも多く、釣りへの影響はそれほど感じなかった。姫卯木の白い花の脇にある踏み跡から川へ下り、大岩前のポイントへ入った。
御岳渓谷遊歩道(提供:TSURINEWSライター中山祐司)小雨の本流でエサ釣り開始
この日はルアーを封印し、エサ釣りに専念。狙いはヤマメとニジマスだ。特に奥多摩川本流のニジマスは、放流直後の魚とは違い、天然魚に近い引きと食味を楽しめる魅力がある。
奥多摩川沢井附近(提供:TSURINEWSライター中山祐司)午後1時、7mの渓流竿に仕掛けをセット。エサはブドウ虫の縫い刺しを使用した。
小雨でラインが竿へまとわり付きやすいため、道糸には張りのあるフロロカーボン0・6号を選択。まずはトロ場を丁寧に流していく。
プレート(提供:TSURINEWSライター中山祐司)川虫採集で状況を変える
しかし、しばらく流しても反応はない。落ち込みを探るも魚影は薄く、ようやく掛かった魚も25cmほどのニジマスらしき魚がスレ掛かりで外れてしまった。そこで気分を変えて川虫を採集することにした。
石を返すとヒラタをはじめ数種類の川虫が確認でき、10分ほどで餌箱は十分に満たされた。春の渓ならではの恵みである。
ヒメウツギ(提供:TSURINEWSライター中山祐司)18cmヤマメがヒット
仕掛けを川虫仕様へ変更。針は「ナノヤマメ6号」、ハリスは0・3号へ落とし、ガン玉もBへ変更した。岩魚釣りの感覚を反省しつつ、瀬の底波を意識しながら自然に流していく。
すると、流心を流れていた目印がわずかに止まった。即座に反応すると、竿先へ小気味よい魚信。上がってきたのは18cmほどの美しいヤマメだった。ヒットエサはヒラタ。魚体を撮影した後、丁寧にリリースした。
ヤマメ(提供:TSURINEWSライター中山祐司)良型ニジマスも登場
さらに30mほど下流の瀬へ移動。ガン玉を2Bへ変更し、岩陰を丁寧に流していく。すると4投目で力強いアタリ。上がってきたのは26cmのニジマスだった。魚体も美しく、引き味も申し分ない。
ニジマス26cm(提供:TSURINEWSライター中山祐司)その後も場所を移動しながら探っていくと、対岸寄りの流れで再びヤマメを追加。こちらも将来が楽しみなサイズだったためリリースした。
32cmニジマスを追加
馴染みの大岩ポイントへ入り直し、集中して流していると、静かに近づいてきたラフティングの方から「こんにちは」と声を掛けられた。パドリングを止め、音を立てずに通過していく気遣いに、同じ渓を楽しむ者同士の連帯感を感じる。
コーヒーで一息ついた後、瀬際を静かに流していくと、今度は強烈な引き込み。慎重に取り込んだのは32cmの良型ニジマスだった。ヒットエサはクロカワムシ。その後も小型ヤマメを追加したところで16時を回り、雨脚も強まってきたため納竿とした。
ニジマス32cm(提供:TSURINEWSライター中山祐司)小雨がもたらした好条件
最終釣果はヤマメ3匹リリース、ニジマス2匹キープ。小雨と笹濁りが味方してくれた好釣果の半日釣行となった。奥多摩川本流はルアー人気が高い一方、好天時は非常にシビアな表情を見せる。
ニジマス(提供:TSURINEWSライター中山祐司)しかし、今回のように天候や水況が噛み合うと、本流ならではの魅力的な魚たちと出会える。
近年は熊被害の影響もあり源流域への釣行は控え気味だが、本流域でも十分に自然と魚を楽しめることを改めて実感した。
ウグイ産卵保護(提供:TSURINEWSライター中山祐司)一方で、川沿いにはゴミが目立つ場所も増えてきた印象を受ける。遊漁券の携帯やゴミの持ち帰りなど基本マナーを守り、奥多摩川の豊かな自然を次世代へ残していきたい。
<中山祐司/TSURINEWSライター>
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