子どもたちにとっては、待ちに待った夏休み。世のお父さんはどこに釣りに連れて行こうか悩み中だと思う。そこで今回提案したいのはイカダ&カセの五目釣りだ。クロダイ専用釣り場というイメージはすでに過去の話。アジやサバを狙うサビキ釣りから泳がせ釣りの大物狙いまで、好みに応じた釣りをのんびり楽しめる。今回はそんなイカダ&カセの五目釣りを紹介したい。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 丸山敬太)
カキ棚の際でマダカ強襲
さて昼を過ぎてもコノシロ、サバ交じりでアジは絶好調。好調に数を重ねていく。ふと掛かったアジを抜き上げてようと、水面直下で一瞬仕掛けを止めた瞬間、白っぽい大型魚が掛かったアジに襲いかかった。
ギラリとヒラを打ったのはマダカ。スズキの若魚だ。一瞬でサビキのハリは切れてしまったが、コレは狙ったら釣れるかも……と、急きょ完全フカセの仕掛けを作る。PEラインラインの先に4号1ヒロの先イトを付け伊勢尼12号を結ぶだけ。これに生きアジを付け、マダカが出てきたとおぼしき周辺に、そっと送り込んでいく。
コノシロも乱入(提供:週刊つりニュース中部版 丸山敬太)するとアジの姿が見えなくなったと思ったら、ラインがピンッと張る。そっと聞くと、明らかに食っている。先ほどのマダカに間違いない。あまり待つとカキ棚にラインを巻かれそうなので、ここで思い切ってアワセを入れる。
だがコレが失敗。一瞬重みが乗ったものの、スカッと空振り。ハリだけが戻ってきてしまった。その後もしつこく狙ったが、このワンチャンだけだった。
なんと11目釣り達成
そして午後3時に納竿。終わってみればクロダイ3匹にアジ90匹、サバ28匹、コノシロ8匹の他、マイワシ、カサゴ、キュウセン、ヒガンフグ、コモンフグ、小ダイ、アイゴと11目釣りを達成。大満足の釣行となった。
余裕の3ケタ釣果(提供:週刊つりニュース中部版 丸山敬太)暑さ対策は万全に
夏休み釣行にお勧めのイカダ&カセの五目釣りだが、問題はこの酷暑。パラソルなどでしっかり日陰を作ることも大事だが、クーラーボックスには多めに氷を入れ飲料はこれでもかというほど持参するようにしたい。
また水分だけでなく、タブレットなどで塩分補給もしっかり行うこと。さらに涼しい午前中だけでも、十分な釣果を見込めることから半日の釣りで計画してもいい。
子どもは釣りに夢中になると、水分補給を忘れがちになる。隣でしっかり様子を見て、こまめに水分、塩分の補給を促すことも大事だ。
イカダやカセは堤防と違い、他の釣り人はおらずまさにプライベート空間での釣りとなる。今回のように、王道クロダイ狙いからサビキの五目釣り、泳がせの大物釣りまで釣り方も自由。非日常空間で、子どもたちと思い切り遊んでみてはいかがだろう。
<週刊つりニュース中部版 丸山敬太/TSURINEWS編>


