寒い季節のフカセは寒グロか寒チヌ!しかし寒い風吹き付ける中、磯や堤防で釣るのはかなりつらい。その時に重要なのは冬のポイント選びと釣り方だ!今回は寒チヌ狙いについて参考になればと思い私なりの寒チヌ狙いについて書いてみよう。
福岡県・遠賀川河口で実釣へ
1月20日、寒チヌ釣りに出かけた。
この日のメンバーは、チーム・ハッスルのリーダー金本さんと平田さんの3人。
天気予報では、午前9時くらいまで雨がやまず、風も北西の風が強く吹く予報が出ていたので、遠征はあきらめ、ホームの遠賀川(福岡県遠賀郡)で狙うことにした。
ここ遠賀川河口付近はエサが豊富だからか、一年中チヌがエサを求めてやってくる。
特にこの時期からは、高確率で40cmオーバーが次々と上がり、ここ最近の情報でも、50cmオーバーが上がった!や40~50cmクラスまでが1人で5、6尾釣れた!など毎年この時期から絶好調に入る。
これは楽しみだ。
風避けれるポイントへ
午前6時にミナガワ釣具店に集合。
まだ雨は上がる気配はないので「今日の釣り場どこがいいか?」など話をしながら夜明けを待つ。
するとチヌ狙いのお客さんも次々と訪れ、雨が小降りになったのを機に、目星をつけていた通称「階段」に行ってみる。
着くと予想以上に風は強く、回り込んできて釣りになりそうにない。
「ダメですね、ヨットハーバー横に行ってみましょう!」着くとそれほど風が気にならない、北西爆風でもサオ出しできるポイントだ。
ただ私的に、ちょっとB級ポイントかな(潮が速くて釣りにくい時もあるし、海底は主に砂地だが、大雨や流れが強い日には砂が移動し、よって水深や海底の様子が変わることがよくある)。
釣り場は決めたが、また雨が降ってきたのでしばし休憩。
満潮は10時なので、満潮前の9時の時合いにはまきエサを効かせておきたいので、8時には始めたいところ。
まきエサ作りから
雨もやっと上がったのが8時すぎ、急いでまきエサ作りから始める。
オキアミ1角(3kg)からつけエサに使う分を取った後バッカンに入れ、マゼラーでおおざっぱにザクザクと切りながらほぐす。
そこにオキアミがひたひたに浸かるくらいの海水を入れて集魚材の「銀狼アミノⅩチヌ激旨」を入れる。
軽く混ぜた後、集魚材の付いたオキアミもつけエサに使うために取ってから(2種類のつけエサを準備)再度海水を足してよく混ぜてから余分な水分を取る役目と、まきエサにまとまりを持たせる意味で「銀狼アミノⅩチヌど遠投」を配合。
しっかり混ぜ合わせたら完成。
仕掛けは、最近お気に入りのPEラインを使った仕掛けで、強風時でも問題なく使え、ラインが細いので仕掛けの投入&ライン操作も楽だ。
この釣り場では経験上、それほど遠投が必要ないのでまずは円錐ウキを使った仕掛けでスタート。
銀狼遠投Ⅱ3Bで、ハリスにはB、G2を段打ちで仕掛けがどの辺りでなじみ、落ち着いてブレーキがかかるか?を数投で探る。
この付近の海底は主に砂地で、所々に岩が点在していて、その岩には大抵カキガラが付着しているためハリスが触れると一発でハリスが飛ばされてしまうので注意が必要。
当日のまきエの打ち方
また、ここでの釣り方(まきエサの打ち方)アドバイスとして、通常フカセ釣りの基本「潮上にまきエサを打つ」潮上に打つまきエサは、まきエサに配合したオキアミやゆっくりと沈む内容物や濁りを潮に乗せて釣るようなイメージが基本で、セオリー通りのまきエサの打ち方をするのもアリだが、二枚潮や三枚潮になることが多いことから、作った仕掛けがどの辺りでつけエサが落ち着くか?場所を見つけ(仕掛けがしっかりとなじむ場所)その辺りに塊のまきエサを打ってサンドイッチする方法が、この時期や特に川チヌでは有効な打ち方と私は思うので、ぜひ試してみてはどうだろう。
またハリスに打つジンタンも段打ちでなじみを良くする方が表層、中層、下層と異なる流れを攻略しやすくお勧めの打ち方だ。
エサ取りがいれば、つけエサを守る意味で取りあえずまきエサの効いていない沖に仕掛けを投入し、ライン修正や仕掛けを引き戻しながらまきエサの効いている流れの中や溜まっている辺りにつけエサを寄せてきてアタリを待つ。
なので、潮上に打つまきエサはエサ取り用の捨てまきエサと考え、仕掛けとまきエサの投入のタイミングを変えながら、つけエサが残るタイミングを見つける。
まずはキビレから
すると狙い通り9時くらいに時合いが訪れ、小アジのエサ取りが多い中、まずはこの時期に?このサイズが?と思うほどのサイズ25cmクラスのキビレチヌが少しだけサオを曲げた。
続いてサオを曲げたのは、遠投沈め釣りで狙っていた平田さんだ。
まきエサが効きだすと小アジがまきエサに集まってきて、小アジをかわす狙い方でつけエサがたまに残る30m沖を狙ってヒット。
サイズも40cmオーバーのこれまた汽水域に多いキビレチヌだった。
今日は、沖の流れをチヌが泳いでいるのか?そう思うとすぐにウキをベガスティックタフ遠投ロング3Bにチェンジ。
30m沖を、ハリスを這(は)わせて狙うためにジンタンを追加してウキ下も水深(6m)+1m取って狙う。
仕掛け投入後、どのくらいで仕掛けがなじむか?を確認、中層にいる小アジをかわすために、ハリスを這わせて狙うとウキにアタリがでた。
ハリ上に打ったジンタンが海底の凹凸にステイし、つけエサを一定時間止めて食わせやすくするとヒットした。
これは少しサイズアップして34cmくらいか。
47cm寒チヌヒット!
その後、平田さんが再度アタリを捉え、当日最大の47cmオーバーのチヌを釣り上げた。
この時点で4尾のチヌが釣れ、金本さんは小アジに翻弄されて大苦戦。
満潮前後の時合いは終わり、次は干潮前の午後2時くらいか?と予想。