映画のジャンルは多彩ですが、「サメ映画」をご存じでしょうか?身近な恐怖を描くパニック映画にこそ魅力があると筆者は考えます。今回は『ジョーズ』『ディープ・ブルー』を語り尽くす「日本サメ映画学会」の実態に迫り、顧問・中野ダンキチさんと会長・サメ映画ルーキーさんに話を聞きました。
(アイキャッチ画像提供:PhotoAC)
日本サメ映画学会の会長・顧問に突撃!
───まずはそれぞれ自己紹介をお願いできますか。
中野ダンキチ(以降、中野):中野ダンキチでございます。肩書きはですね、サメ映画専門のコメンテーター・サメンテーターという、唯一無二の職業をしております。
今現在は配給会社を立ち上げましたので、 仕事としてサメ映画の配給もしております。

サメ映画ルーキー:僕は何になるのかな、サメ映画学会の会長になるんですかね。
定期的にイベントを開催したりとか、あるいは映画祭を開催して、皆さんにサメ映画を知っていただくという活動をしております。

───ありがとうございます。サメ映画ルーキーさんが会長で、中野ダンキチさんが顧問をされてるということでしたよね。
中野:事実上ですけどね。サメ映画ルーキーさんがこの学会立ち上げの言い出しっぺなんですよ。年齢で言えば私の方が全然上なんですが、私が積極的に旗振りするのはまずいかなと思ったので、若い人に押し付けました。
サメ映画ルーキー:そうです。押し付けられました(笑)
学会の立ち上げ背景
中野:私がサメ映画の上映会などのイベント運営をやっていた際に、サメ映画にものすごく興味を持っていた時期のサメ映画ルーキーさんに「サメ映画学会っていうの作りませんか!」って聞かれて、始まったんですよね。
───なるほど。運営は皆さんでやられてるんですか?
中野:実際は、ほぼサメ映画ルーキーさんですね。
サメ映画ルーキー:今はそうですね。でも、ダンキチさんも外には出ますよね。運営的な根幹の部分は僕とダンキチさんメインで行っています。
他には広報部の方にイベントに出てもらって喋ってもらったり、ウェブ担当のさめねこさんに公式サイトの管理などを行ってもらったりしています。
サメ映画好きが集まる集団
───なるほど。基本的にはそのメンバーで活動されてるんですね。
中野:そうです。そして、まず最初にご説明しなくてはいけないのは、「サメ映画学会」と名前がついていますが、ちゃんとした団体ではないということをご理解いただきたいということです。
もちろんサメ映画に関する活動はしてますが、年間で予算があってとか、スポンサーがあってとか、そういう問題ではなくて、サメ映画が好きな人が集まる集団なんです。
学会の実態は趣味サークル?
───そう聞くと不思議な集団に聞こえますね。学会と聞くと少し堅苦しく感じますが、まるでサークルのように、好きな人がふわっと集まる場所に「サメ映画学会」という名前を付けているのが、独特なコミュニティの形というか、なんだか素敵だなと思いました。 そんなサメ映画学会の活動内容について、ぜひ詳しくお伺いしたいです。
中野:はい。今はそこまで高い頻度で開催してるわけではないんですけど、定期的にイベントスペースを借りて、新作サメ映画の情報共有などができるイベントを開催しています。
サメ映画ルーキー:そうですね、サメ映画の上映会も開催してますが、イベント内で希望者がいれば、本物の学会のように、スライドにまとめた発表の場を設けることもあります。あと、人気投票も定期的にやってますね。
コロナ禍と活動の変化
中野:本来は積極的にやってたんですが、コロナがあったじゃないですか。コロナで人が集まれなくなった影響で分断されてしまって、定期的な開催っていうのがなくなっちゃったんですよ。
ちょうどその頃くらいから、私もサメ映画ルーキーさんも映画業界の方に入ってしまっているのもあって、開催頻度は減ってますね。特に制約がある訳ではないんですが。
サメ映画ルーキー:うんうん。実際に作品を買い付けたりとか、翻訳したりとか、あるいはその上映をしたりとか。今はそっちの方に重点が置かれる感じになっているので。以前よりも活動自体は緩くなってますよね。
学会所属の手続きはなし
───なるほど。サメ映画学会に所属するのは何か手続きが必要というわけではないんですか?
サメ映画ルーキー:あ、そうですね。基本的にないです。規約とかも特に設けてないですし、退会の方法の規約とかも書いてないので、1回名乗ったらもうずっと好きなように名前を使っていただくっていう形になってますね。
───永年パスなんですね(笑)。SNSのプロフィール欄に「サメ映画学会所属」と書いてる方をお見かけしてずっと気になってたので、謎が解けました。