遠征釣行で車中泊や長距離運転をこなすと、疲労や寝不足で体力・集中力が低下し、船酔いや落水などのリスクも。そんな釣り人におすすめの格安宿「GATE80串本」が和歌山・串本町に登場。宿泊釣行の利点と施設の魅力を紹介する。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版編集部・五井)

快適な夜、快適な朝
GATE80串本で前日の長距離運転で疲れた体を快適なベッドで癒した私。サクッと目覚め、ボス&のぞみさんと朝5時にチェックアウト。
釣りの朝は早いため、ギリギリまで睡眠を取ることができるGATE80は、体力にも気持ちにも余裕を与えてくれる。今回は船の釣りだったが、陸っぱりの釣りでも気力体力ともに満タンチャージで、迅速にフィールドに立てる。このアドバンテージは計り知れない。
今回の釣りネタはなんと漁師体験
さて、車で10分ほど走り、串本大島の須江漁港に到着。今回乗るのは、当地でカセと遊漁船を営業している「えり丸」。カセの場合は白野漁港が乗船場、遊漁の場合は須江漁港になる(変わる場合もあるので予約時に確認を)。

今回、二人がチャレンジするのは、なんとケンケン漁。日本式に発達したトローリングで、対象魚はマグロ類や青物などの回遊魚。今回狙うのはカツオだ。
ケンケン漁に挑戦
引き縄(ミチイト)にヒコーキという漁具や潜航板を装着し、その先にハリス(対象魚により30~100号)を介してタコベイトを用いた擬似餌を付けたものがケンケンの仕掛け。

釣り方
これを両舷から突き出したアウトリガーの先端や中ほどに仮止めし、大ドモからも直接この仕掛けを垂らし、数本の仕掛けを船で引っ張りながら、各種回遊魚を狙うのがこの釣りの概要だ。

太ったカツオがヒット!
カツオ狙いということもあり、かなり沖まで走るのかと思いきや、港を出てすぐに船長が仕掛けを投入。聞けば、もうこの辺で釣れるとか……。恐るべし串本スペック。

開始後しばらくして、仕掛けの調整をしていた船長が「食った!」と声を上げて指をさす。船長が示す縄をさっそくのぞみさんが手に取り、「めっちゃ重い!」と取り込み開始。

船は約7ノットで走り続けているため、魚体が海水の抵抗をモロに受けるのでなおさらだ。「綱引き」と評しながらグイグイと手繰ることしばし、のぞみさん見事カツオゲットに成功。

続いて今度は小村さん。「おりゃっ✕2」とマッシブに引き縄を手繰り、ゲットしたのはひと回り大きなカツオ。丸々太ったナイスボディだが、大柄なボスが持つと何だか小さく見えるのは……残念っ!

時合到来でカツオ連発
その後、ポツポツとヒットを拾いつつ、キハダのアタックや跳ねるカツオに遭遇したあと、高活性なカツオたちに遭遇。
まず、のぞみさんが構える右舷の仕掛けに、続いてボスが構える左舷の仕掛けにヒット。先のファイトでコツを掴んだ二人は着実に縄を手繰り、見事ダブルキャッチでそろい踏みを決めた。

その後も、良い群れと遭遇するたび、両名は釣果を追加。十分なお土産を確保できたので、資源を大切にするべく少し早めの沖上がりとなった。

釣行後も快適!
さて、とんとん拍子にお題のカツオを連発できた今回の釣行だったが、ケンケン漁は基本的に「待ちの釣り」とは言え、サオもリールも使わず、走る船上から腕力だけでカツオを手繰るこの釣りは体力勝負だ。
当日は比較的波も穏やかだったが、船は走り続けているため、それなりに揺れ続け、下半身や背筋もそれなりに踏ん張っていた。
帰路が圧倒的に楽
しかし、帰港したあとは何だかいつもより体が軽い。おまけに帰りの4時間半のドライブもいつもより短く感じられた。理由は明白、前夜は快適なベッドでゆっくり休めたからだ。
アクシデント回避にも
前泊釣行はイイ! ゆっくり休んで釣行に臨めば、集中力をもって釣りや帰りの運転がこなせるのはもちろん、船酔いや落水といったアクシデントのリスクをグッと下げることができる。こと安全の担保を考えると、GATE80の宿代は「格安の保険」と言っても過言ではないだろう。
各地に展開しているGATE80
GATE80は今回の串本のほか、京都府の舞鶴、兵庫県の香住、三重県の志摩、鳥取の米子と西日本各地の釣りの名所界隈にあり、車遠征の釣り人たちを支えてくれる。
このほか、大阪の長居スタジアム付近にもあり、こちらはコンサート等のイベントで宿泊するのに好立地。会員登録は無料なので、大阪観光も兼ね、来年のフィッシングショー大阪見物でぜひ利用してみてはいかが。
<五井貴矢/週刊つりニュース中部版編集部>
GATE80串本