いっぱしの渓流魚飼育者の顔をして飼育に関するハウツー記事を書いているものの、筆者がかつてやらかしてしまった失敗の数々を紹介しよう。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWS編集部・藤村)

過密飼育で魚が死亡
ヒメマスとシナノユキマスを飼育していたが両種ともまとまって釣れる魚のため予定数以上を水槽にお迎え。頻繁な水替えで対応するもろ過バクテリアのキャパを超えて水質が悪化、普段なら悪さをしない濾過槽内の常在菌が魚に侵入。次々と罹患していくのに対応が追い付かず多くを死なせてしまった。やはり適正数は大事(いまでも水槽が過密気味なのはとても褒められたものじゃありません)。
夏の結露を甘く見た
冷たい水で飼育する必要がある渓流魚飼育では、これからの気温が上がる季節になると水槽表面が結露に覆われてしまう日が増えてくる。
見た目がよくないだけと軽く見ていたがえげつない結露の量によって、ひと夏終わるころには水槽台下の畳、隣の衣装ラックはカビだらけで使用不可能に。同時に水槽台も1年持たずベコベコになりお亡くなりに。
ペットトレーで対応
この後から水槽と保冷用スタイロフォームの下にペットトレーを敷くことで結露に対応。加えてコンパネ材とシリコンで自作したトレーも水槽台の下に配置して水漏れ対策を行うことに。

水槽に敷いたトレーに溜まる水の量、時には1リットル近くになり寒気が走る。なお数日ではなく一晩で、である。強力な空調を使用し、アクリル水槽のガラス面を厚いアクリルにすることで結露は減らせるが、お財布の事情がそれを許してくれなかった(泣)。

停電で魚が全滅
激しい豪雨だが出勤時間のため外出。その後落雷が発生したらしく、夜帰宅すると落雷サージにより家のすべての電気が停電。水槽機材もすべて停止したためそれまで大事に飼育していた渓流魚が全滅。これはある種災害のようなもので発生を予測することは不可能な事件だった。
充電式エアーポンプで対応
ポータブル電源を確保できれば理想だが、クーラーの消費電力を考えるとそれでも不安が残る。とりあえずこのような気象が予測されるときは出発時に充電式エアーポンプを設置し、停電が起きた際に少しでも酸素を入れられるように対策している。朝から停電してしまったら夏場は助からないが、帰宅時間近くに停電が発生したら助けられる可能性はゼロではないのでこのような対策は現在も継続中。

飼育を志す皆さんはこのような失敗をしないよう参考としていただければ幸いである。

<TSURINEWS編集部・藤村>