2月初旬、茨城・鹿島沖へ。港からわずか5分の海域にカタクチイワシの大群が接岸中との情報あり。青物をはじめ、シーバスやマダイなど多くの魚が好む活エサで、ルアーでも狙いやすい絶好のタイミングだ。この状況は“イワシトルネードパターン”と呼ばれる。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版・野呂昌明)

久保丸に乗ってジギング釣行
この時期は季節風の影響を受けやすく、海上が荒れて出船できないことが多いシーズン。すぐにでも釣りに行きたいところだが、天候とのにらめっこでタイムリーに動けないのがサンデーアングラーの辛いところ。
やっとタイミングが合ってフィールドに出られたのは、情報をキャッチしてからしばらくしての2月16日(日)。鹿島新港の久保丸へ。

釣行開始
このイワシトルネードパターンの怖いところは、「昨日まではベイトが大量にいたのに…」という、状況の急変。この海域にイワシが残っていてくれるかどうかが重要なカギとなるが、まずはひと安心で釣りをスタートできた。
現在イワシが接岸しているポイントの水深は10~20m。スロージギングと、ジグヘッドにワームをセットして広範囲を探るアプローチで試みる。
ジグとワームの使い分けは、イワシの反応が底付近から浮き上がり、中層から表層にかけて出るエリアはジギングが有利になる。逆に、海底に張りつくような反応が出ているときは、ジグヘッドリグが有効になりやすい。

魚探に反応あり
船長が魚探の反応を見ながら、その都度イワシの泳層を指示してくれるので、それに従ってアプローチ方法を変えることが釣果に繋がる。ポイントに到着すると、魚探には真っ赤に映る反応。
しかし、いつもと違うのは、この日のイワシは全体的に中層から表層に泳いでいる時間が長く、ほとんど海底付近には下がっていかない動きを見せていたので、スロージギングでのアプローチが有効と判断。
さらに、ポイントに集結する釣り船やプレジャーボートが非常に多く、これが魚にプレッシャーを与えなければいいなと思っていた。
