福井県高浜地区では、大寒波の影響で大雪が降り、水温も低下。ヤリイカの接岸が期待できる状況だったため、日中の短時間で調査を兼ねたエギングを行いました。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・田村昭人)
当日の状況
ここ3日間、内陸でも雪が降り続き、日本海側には厚く雪が積もりました。翌日は天気が回復し、道路状況も落ち着いたため、安全に釣行できる状態に。風もなく絶好の釣り日和となりました。

使用したタックル
ロッド:7フィート台のエギングロッド
リール:2000番台スピニングリール
ライン:PE 0.8号 + フロロリーダー 2.5号
エギ:3.5号(自作餌木、DUELイージーQキャスト喰わせラトル、アオリーQフィンエース)
12時に目的地の漁港に到着
予報どおり風は穏やかで、波もなし。水温低下に伴い、水の透明度はかなり高い状態でした。
内向きの釣り座には、エサ釣り師がすでに10本近くの竿を出しており、声をかけると「朝マヅメにポツポツ釣れたが、今はアタリがない」とのこと。先端・外向きにはサゴシ狙いのアングラーもいましたが、まったく反応がない様子。フィッシュイーターが入っていないなら、エギングのチャンスと考え、外向きを釣り座に選びました。
まずは「アオリーQフィンエース(ケイムラリアルアジ)」でスタート。潮はほぼ動いておらず、ボトムから順に棚を上げて中層まで探るも無反応。次に自作のヒノキ製餌木や白色の餌木を試すも、1時間経過してもアタリなし。サゴシの回遊もなく、内向きのエサ釣りも沈黙。
さらに南風が強まり、キャストが思うようにできなくなったため、風裏となる別の漁港へ移動することに。
2ヶ所漁港を回るもベイトの気配がなく、サゴシ狙いのジギンガーが多数入っているものの、「朝から全くアタリなし」とのこと。
まさかのアオリイカが登場
次に向かった漁港は、湾奥ながら深場があり、ベイトの回遊が多いエリア。ここはコウイカの実績もある、お気に入りのポイントです。
到着すると、ベイトの回遊が定期的に確認できる好状況。エギを「ラトル入り」に変更し、ボトムから中層まで広範囲に探ると、ラインにベイトが当たる感触があり、期待が高まります。

沖のイカダ周辺までフルキャストし、着底後、5回シャクリ上げる→スローなカーブフォール→着底で10秒ステイ。この動作を繰り返していると、「パツッ」とした明確なアタリ!
しかし、ヤリイカ特有の引きではない…!?上がってきたのは、この時期の福井県では珍しいアオリイカ。おそらく水温がまだ下がりきっていないため、沖に出ずに居残っていた個体だと思われます。

アオリイカがいるということは、ヤリイカの適水温ではなく期待薄な状況です。しかし、ベイトについている可能性もあるため、中層メインで広範囲に探ることに。ただ、その後はアタリがなく、16時で納竿となりました。
釣り終了&振り返り
マヅメを狙えず名残惜しいものの、帰宅することに。すると、入れ替わりで来たエサ釣り師から「昨日の夕方はヤリイカが30パイ釣れた」との情報が。
釣れたアオリイカを見せると、「ヤリイカよりいいじゃん!」と言われたものの、今回はヤリイカ狙い。すると彼は「じゃあ、交換しよう!」とクーラーから雪で冷やされたヤリイカを取り出し、アオリイカ1杯とヤリイカ10杯のトレードが成立(笑)。
できれば自分で釣ったヤリイカを家族に食べさせたかったものの、結果オーライ。家族も喜び、大助かりの夕飯となりました。
水温が下がったことで、これからヤリイカの接岸はさらに期待できる時期。また狙いに行こうと思います。
<田村昭人/TSURINEWSライター>