毒を持つ『ハオコゼ』に足を刺された話 磯遊びや堤防釣りで見つけた際は注意しよう

毒を持つ『ハオコゼ』に足を刺された話 磯遊びや堤防釣りで見つけた際は注意しよう

海釣りで釣れた小さな魚の中には、毒を持つ種類もいるため注意が必要です。特にハオコゼは防波堤でよく釣れ、背鰭の棘に強い毒を持ち、刺されると激しく痛みます。カサゴ類と混同されることもあるため、見分け方を知っておくことが大切です。この記事では、ハオコゼとカサゴ類の見分け方や釣れた際の扱い方、筆者が刺された体験談をご紹介します。

『サカナト』で読む

(アイキャッチ画像提供:椎名まさと)

アバター画像
サカナト編集部

サカナに特化したメディア『サカナト』編集部のアカウントです。本とWebで同時創刊。魚をはじめとした水生生物の多様な魅力を発信していきます。

×閉じる

その他 サカナト

アクシデント発生!筆者の体験談

さて、筆者がハオコゼを初めて釣ったのは2002年、熊本県天草の漁港でした。

その後2011年には三重県尾鷲でもハオコゼを釣っています。その際に針をはずすときは慎重に、海水で濡らしたタオルの上に寝かせて針をはずしていました。

しかしながら2013年に静岡県御前崎で釣りをしていたところ、ハオコゼに足を刺されてしまい、痛い思いをしました。そのときはタオルの用意がなく、釣れたハオコゼの針を外していたところ、ハオコゼが落っこちてしまい、なんと足に刺さったのです。

毒を持つ『ハオコゼ』に足を刺された話 磯遊びや堤防釣りで見つけた際は注意しようハオコゼの大きな涙骨後方棘(提供:椎名まさと)

当然ながら足に激痛が走りました。私はハオコゼの背鰭か、あるいはほかの鰭に刺されたのかと思ったのですが、よく見てみるとハオコゼの涙骨後方棘が刺さっていたのでした。

フサカサゴ科やハオコゼ科は頭部の棘が大きく目立ちますが、まさかこれほど痛いとは思ってもいませんでした。しばらくずきずきと痛み、歩くことができませんでしたが、夕方までには痛みもひきました。

しかしさまざまな資料を見ても、鰭の毒については触れられていますが、涙骨後方棘の毒性については全く触れられておらず、あの痛さの正体はいまだに私の中では謎につつまれています。

なお、フサカサゴの仲間の場合、刺された際は患部をやけどしない程度の熱いお湯につけておくと、痛みがやわらぐという報告があります。

正しく扱ってハオコゼを観察しよう!

かわいい小型のカサゴのように見えるハオコゼですが、その背鰭棘には毒があり、刺されると激しく傷みます。

しかし扱い方さえ覚えてしまえば、そんなに恐ろしい魚でもありません。

ぜひバケツやプラケースに入れ、鰭を広げる姿や泳ぎ方などを観察してみてほしいと思います。

毒を持つ『ハオコゼ』に足を刺された話 磯遊びや堤防釣りで見つけた際は注意しよう自家製のアクリルケースでハオコゼを観察(撮影:椎名まさと)

文献(書籍及びジャーナル)

・尼岡邦夫・松浦啓一・稲田伊史・武田正倫・畑中 寛・岡田啓介編.1990.ニュージーランド海域の水族.深海丸により採集された魚類・頭足類・甲殻類.海洋水産資源開発センター,東京.
・荒俣 宏.2007. アラマタ版 磯魚ワンダー図鑑.新書館,東京.
・橋本芳郎.1977.魚介類の毒.学会出版センター,東京.
・小枝圭太・畑 晴陵・山田守彦・本村浩之編.2020.大隅市場魚類図鑑.鹿児島大学総合研究博物館.鹿児島市.634pp.
・中坊徹次編. 2013.日本産魚類検索 全種の同定 第三版.東海大学出版会.秦野.
・中村 泉 編.1986.パタゴニア海域の重要水族.海洋水産資源開発センター,東京.
・Web文献 Search Fishbase (US Mirror) https://www.fishbase.us/

『サカナト』で読む

<椎名まさと/サカナトライター>