2024年の釣りがそろそろ終わろうとしている。筆者個人としては、この記事を書いている11月19日時点では、正直物足りなかった思いもある。だが今年は夏が非常に長く、海水温が下がりにくかった。ここから1月まで爆釣モードに突入してもおかしくない。ともあれ、2024年の釣りを振り返ってみたい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)
今年の釣り、どうでしたか?
筆者がメインフィールドとする大阪湾沿岸では、ひとまず、一般的な魚種が例年通り釣れた。特に何が良かったということはない。全国ではどうなのだろうか?漁でいうと「何々が不漁だった」という話も聞かない。大体普通だった、ということか。
ただし、これは殊大阪湾に限ったことではないと思うのだが、今年は夏が非常に暑かった。10月まで30℃超えも続いた。こうなると海水温が下がらない。11月末の現段階でも、泉南の情報源ではまだ海水温は20℃を割っていないので、夏の暑さ冷めやらぬ海である。それに伴い、メバルの浮上がどうにも遅れていたり、アジも入り切っていなかったりと、海水温に敏感な小魚の動きはよくない。
一方で春のバチパターンのシーバス、ノッコミのチヌは良かった。チヌに関しては過去最高レベルだったと個人的には思う。ただ、最盛期の夏には暑すぎて活性が下がってしまったのが惜しいところだ。
今現在、筆者はシーバスをメインの釣り物としている。今年はこのへんの中大型魚の反応がいい。
今年一番の釣行「春の大メバル連発」
ライトゲームがメインなので、アジとメバルの動向が常に気になる。この秋から初冬にかけては、微妙だ。特にメバルがダメで、湾奥ではまだ浮上してこない。今年はもしかすると、年内にははかばかしい反応を得ることができないかもしれない。今はサヨリしかいない。メバルは12月には産卵し始めて活性が落ちるので、2024年内は不発に終わってもおかしくない。
しかしそれでも、筆者の今年の釣りのハイライトは、メバリングだった。3月~4月は、釣行回数こそ多くできなかったが、それでも釣りに行けば毎回25cmアップを10尾近くしとめることができた。一度は30尾を突破した覚えもある。最大28cm。30cmの壁をもう4年超えられていないが、来年の春にはまたチャンスがあるだろう。
「カサゴの穴釣り」も盛り上がった
自分の釣り物の小魚がもうひとつだったのでシーバスとチヌを果敢に狙っていたが、その他では、夏にライトロックをしっかりとやった。特に穴釣りには一時期のめりこんでいた。泉南・深日港では鮮やかな赤のカサゴを釣りまくった。アジングロッドで、ジグヘッドにイカゲソやシーフードミックスをつけてやっていたのだが、日中から面白いほど反応した。かわいい癒しの魚、カサゴたちに感謝したい。
カサゴはもちろんライトルアーフィッシングのメインターゲットでもある。しかしこうやって単純なエサ釣りでやるのもいい。こんなことをしていると、延べ竿でも持って、川辺でうどんを千切ってオイカワやブルーギルなんかでも釣りたくなる。この手の「童心に戻る釣り」はライトゲームとかなり近い場所に位置していると思うので、時間と場所が許せば、来年以降ちょこっとやってみたいものだ。
残り1か月、何を釣るか?
つい先日の釣行で、大阪南港のフェリーターミナルで久しぶりにアジを釣ることができた。汽水域ではサヨリの数がようやく少なくなってきて、これからアジがどっと入ってくるものと思われる。こうなると年内残り1か月はアジングに集中したい。自分が一番好きな釣りだからやらないわけにはいかない。
できれば、今年はまだ姿を拝めていないタチウオも釣りたいが、年々回遊が読めなくなっているので期待はできない。アジが入りきったら、アジをベイトに追いかけてくるタチウオをワインドでやってみるか。今年がイマイチだったアングラーの方も、まだまだ腐らず、残り1か月を有意義に釣ってほしい。
<井上海生/TSURINEWSライター>