堤防釣りをもっと手軽に楽しみたい方へ、今回は延べ竿を使ったアジ釣りをご紹介します。コスパ抜群の道具でシンプルに挑むこの釣り方は、初心者からベテランまで幅広い層におすすめです。自作仕掛けや餌の選び方、釣行のコツまで詳しく解説。さらに釣った魚の美味しい食べ方も!手軽さと満足感を両立する釣り体験をぜひお試しください。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・菅野裕基)
釣行開始
釣行日は事前に下見を繰り返しアジの姿を確認した小規模漁港に決めました。平日ですがちょい投げやルアー組の釣り人の姿が確認できます。
先行者のちょい投げ釣り人に話を聞くと「小さいけどサビキでアジ釣れてるよ」と嬉しい一言を貰い、その釣り人のバッカンの中にはアジが10匹近く泳いでいました。
そそくさと道具を運び上記の道具立てを用意し、3投ほどコマセを撒き入れます。コマセを撒いてもすぐに寄るわけでもなければアタリがあるわけでもありません。短くても30分程度は狙う棚にコマセの匂いが行き渡ることを期待して我慢の時間帯です。
本命をキャッチ
この日は若潮の潮回りでしたので干潮差がゆっくりと大潮に向かうため、のんびりしながら海面を眺めていたらシモリウキの1つが下に引き込まれました!
半信半疑でアワセを入れると竿先から魚の小刻みな動きが伝わりました。手元に上げると12cmほどの小アジが釣れてまずは一安心。足元を覗くとコマセがきいてきたのか、アジと思われる魚群が周り始めているようです。
順調にアジが釣れる
その後も小さいアタリに合わせを入れますがなかなか思う通りに釣れません。棚は宙層を狙いますが、ウキ下が若干ズレているようなのでウキ全体を15cmほど竿先に移動させるとアタリがまた増えて面白いように釣れてきます。
正午までに順調に竿を曲げることができてツ抜けを達成したところで一旦昼休みとし、コマセ餌もなくなりましたので新しく作り直すことにしました。
潮もこの日は正午ピッタリで上げ一杯の潮回りで、ここから19時頃に向けてゆっくりと下げていくようです。
午後からはさらに棚を下げて狙うと型のいいアジが釣れるようになりました。試しにサイズを測ると20cm手前のアジで午前中の小アジサイズとは訳が違います。
つまり夜の食卓に並ぶおかずが増えるわけで、小アジは唐揚げにして型のいいアジは3枚に卸してタタキにしようかと釣りをしながら悩むわけです。こうなると欲深い一面が出てきて、刺身にできるサイズを欲しがるのが釣り人ならではの欲求というものでしょうか(笑)?
最終釣果
納竿直前にも20cm級を追加し、合間にサバを3匹、ウミタナゴを1匹追加して本命のアジは13匹、計17匹を手中にすることができました。
その後14時頃に予報通りの南風が強くなり仕掛けの振り込みが難しくなったところで納竿することにしました。
最後に堤防にこぼれたコマセ餌の掃除をしっかりとやらないと漁港を職場にする方々の迷惑となり、最悪の場合釣り禁止となります。楽しんだあとのゴミとコマセ餌の掃除は必須ですね。
ウキ釣りでアジを釣るのも楽しい
さて、今回は筆者も以前から気になり、初のチャレンジとなった堤防からの延べ竿でシモリウキ仕掛けを利用したアジ釣りをご紹介しました。
最近はワームでのアジングやサビキ仕掛けを利用した釣り方が多いですが、狙う棚とタイミングがしっかり合えば入れ食いも楽しめ、手返しが早いのが一本針のシンプルな釣り方です。
美味しく頂くには、釣れた直後にエラをカットし、クーラーボックスなどに氷と海水を入れてアジを投入してやれば、氷締め状態となり鮮度が保たれます。
小アジはフライや唐揚げにして、型のいいものはタタキやなめろう、さらにお造りにしても楽しめますので、1度挑戦してみてはいかがでしょうか?
<菅野裕基/TSURINEWSライター>