11月だというのに日中は暖かい。人間は過ごしやすいが、ワカサギ釣りとなると状況は変わってくる。ワカサギ釣りといえば冬の釣り。しかし、水温が下がらないと群れが動き回って的が絞りづらい。また外道の動きも活発で、釣果が伸びにくい状況なのだ。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・松森渉)
伊自良湖でワカサギ釣り
11月12日は岐阜県山県市の伊自良湖に釣行したのでレポートしたい。伊自良湖の釣りは午前6時からできるが、のんびり釣りたかったので7時に到着した。
まず湖を管理する伊自良湖フィッシングパークで状況を尋ねる。今シーズンから経営者が変わったようで、おしゃれな感じの管理人さんだ。
ここ1週間は厳しい状況らしく、水深があるポイントが良く、午前中はエン堤近くのロープ、日中はどこも厳しく、夕方は北ロープがいいと教えてくれた。基本は底狙いだが、食い渋ったら底から2~3 mを探るといいらしい。表層から2~3 mの足の速い群れも口を使ってくれるそうだ。
遊漁券は大人800円、ボート代は平日1000円。エサはアカムシ、紅サシ、白サシと常備してあり、いずれも200円。以前よりボートの数が少ないようなので、土日や祝日は事前に予約した方が無難だろう。
のんびり快釣
久しぶりの手こぎボートは新鮮だ。目指すは一番奥のエン堤ロープ。先行者に状況を尋ねると、首を横に振り「渋い」と一言。魚探の反応はイマイチ。だが時折、底付近にチラチラと群れは映る。タックルは電動リール二刀流。仕掛けは全長が長いオーナーの時短誘々ワカサギ1.5号6本バリを使用する。
まずは底へ仕掛けを落として様子を見る。すぐに穂先が曲がり幸先よしと思いきや外道のシラハエ(オイカワ)だ。この後もシラハエがポツポツ釣れる状況が続く。釣り切ればワカサギが釣れるだろうと辛抱すると、やがて釣れなくなった。
そして穂先が勢いよく曲がる。良型のシラハエだと思いきや12cmのワカサギ。この後は当歳魚の8cm前後と2年魚がポツポツ釣れる感じ。仕掛けを上げるたびにエサは交換する。なんとか50匹を超えたところで全く釣れなくなった。
周りもダメのようで一人、また一人と場所移動していく。私も南ロープへ移動すると、表層から2 mの所に濃い群れが映った。チャンスタイムだ。仕掛けを群れに合わせると入れ食いになった。2連もあり絶好調と思いきや、この入れ食いはすぐに止まった
12cm頭に81匹キャッチ
この後どこへ行ってもワカサギも外道も釣れない。時間だけが過ぎていく。たまらず北ロープへ移動。魚探には全く群れが映らないが、夕方まで我慢するとようやく映った。入れ食いはないがポツポツ釣れる。
日が暮れてきたので仕掛けはオーナーのタフ金渋りワカサギ狐5本に。マヅメ時、曇天時に効果を発揮するようだ。
午後4時前にはピタリとアタリが止まったため納竿とした。結果は12cm頭に81匹。100匹には届かなかったが、大自然の中でのんびり釣りが楽しめたので良かった。
気温が下がり水温も下がってこれば釣果も上向きそうだ。冬の風物詩ワカサギ釣りはまだまだ始まったばかりだ。
<週刊つりニュース中部版 APC・松森渉/TSURINEWS編>
伊自良湖