11月上旬、神奈川県箱根町にある芦ノ湖へ釣行した。ワカサギが当日のターゲットだ。同湖のワカサギ釣りはボート釣り。水深10mから25mほどまで、時期により釣れる場所や水深が変わっていくのが同湖の特徴だ。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版APC・藤崎信也)
芦ノ湖でボートワカサギ釣り
当日利用したのは、湖尻湾のボート店。出船時刻の6時半を待って、湖面へと漕ぎ出す。
タックルは、電動リールに自作の39cm削り出しグラス穂先。仕掛けは白袖2号10本バリで、ハリス長2cm、ハリス幅10cm。オモリは3号。付けエサは紅サシと白サシ。これをハーフカットで使用する。
桃源台港桟橋沖でワカサギ22尾
ポイントへ向かう途中、海賊船の桃源台港桟橋沖で魚探に大きな反応。水深12mのポイントだが、水面から4~6mの浅いタナに強い反応がある。「ウグイか」と思いつつも、仕掛けを5m下に下ろして誘ってみる。
すると、すぐに反応がありアワセを入れて追い食いを待ってから仕掛けを引き上げると、8~10cmのワカサギが5尾。アンカーを下ろしていないので、5~6分で群れから外れてしまったが、釣果は同級を22尾。この日のワカサギは浮いていて釣りづらいだろうと覚悟を決める。
当日、ボート店がワカサギ釣りの人を引き船していたのは、キャンプ場前の水深18m前後のポイント。手漕ぎで12~13分の距離だが、私の場合は魚探を見ながらポイントへ向かい、魚探にいい反応があれば仕掛けを下ろしながらの行程となるため、速くても30~40分はかかる。
タナとエサの鮮度
3カ所で仕掛けを下ろしたが、どこも中層にワカサギが浮いている。仕掛けを入れるとすぐにバタバタと釣れるが、ワカサギの動きが速く数分で群れはいなくなってしまう釣況。
ポイントに着いても、ワカサギは浮いている状況で、底から1mほどのタナに魚の反応はない。底から2~5m上に反応があり、魚探には波打つように群れが上下しているのがわかる。
こうなると、魚探を常に確認しながらの釣りとなるので、自動でタナ合わせができる電動リールのメリットが減ってしまう。それでも、タナが深い芦ノ湖ワカサギ釣りでは、ボタン1つで、自動で巻き上げてくれるメリットは大きい。
こまかくタナ合わせをしながら誘いを入れるとポツポツと釣れる。当日の釣果アップのポイントはタナ合わせとエサの鮮度の維持。
エサを付け替えた直後はバタバタと釣れるが、少し時間が経てばすぐに食い渋る。サシの尻側から刺し、頭をカットして体液の臭いで魚を止めて誘って食わせる釣り方がよかった。
平均サイズは8~10cm
釣れるサイズは、8~10cmを中心に6cm級が1割交じり、10cm超級が2割交じり。比較的良型が揃った。
一時は10尾パーフェクトの釣果もあったが、時間の経過とともに食い渋り始め、9時すぎには群れを求めてウロウロと移動しながらの流し釣り。
晴れていることもあったためか、群れは徐々に水深20m、同24mと深場へ移動。それらを追って、10時すぎには水深25mのポイントまで移動していた。
そのころになると風が強まり、群れを見つけても仕掛けを下ろしている間にボートが流される。ローボートでの流し釣りはできなくなり、10時45分に納竿。
最終釣果は281尾
釣果は、実釣4時間で6~11.5cmを281尾。平均8~10cmとサイズもまずまずで上々の釣果。一日釣れば、500尾近くは釣れたのではないだろうか。
今年の芦ノ湖は、元箱根湾でまったく釣れていない。一方、11月には釣果が落ちてくる湖尻湾で一日300~500尾と堅調に釣れ続いている。
刺し網漁では豊漁とのことなので、ワカサギの湧きは申し分ないと思う。もう少し水温が下がり、群れの動きが遅くなってくれれば、さらなる釣果が望めると思う。
<週刊つりニュース関東版APC・藤崎信也/TSURINEWS編>
芦ノ湖