寒い季節、カヤックフィッシングを楽しむのは無謀だと思っていませんか?実は冬ならではの魅力がたくさんあります。静かな海や澄んだ水中風景、駐車場の料金が下がるなど、寒い時期だからこそ得られるメリットが満載。一方で、冬特有のリスクや対策も知っておきたいところ。今回は、冬のカヤックフィッシングの魅力と注意点を徹底解説します!
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・福永正博)
冬シーズンのデメリット
デメリットも4点ピックアップ。やはりまずは……。
真冬は寒い!
カヤックフィッシングは、テントを張ったり焚き火をしたりして暖を取ることすらできない、アウトドア要素100%の遊び。そのため、寒さを完璧に排除することはできないと考えておく必要があります。
風が強い日や、日差しがない曇りの日はとくに寒く感じるでしょう。もちろん、きちんとした防寒対策をすれば問題なく釣りをすることは可能です。
出艇できない日が多い
地域によって大きく違いますが、一般的に冬場は海上の波や風が強い日が多い傾向があり、天気予報サイトとにらめっこの日々になります。年によっては、仕事が休みの日とカヤックを出せる天候のタイミングが合わず、なかなか出艇できないことも……。
筆者は毎年、カヤックフィッシングができない日が多いと感じる1月に、車の車検やリールのオーバーホールなどを意図して集中させています。天候以外の理由では、一日でもカヤックフィッシングに行けるチャンスを逃したくないですからね。
落水時のリスクが大きい
海水温が低下した冬場の落水は、低体温症になるおそれがあり、水温が高い時期よりリスクが高いのは否定できません。
低体温症になると、思ったように身体が動かず危険な状態に陥ってしまいます。たとえ無事に落水や転覆から復帰できたとしても、ウェアが濡れた状態では寒すぎてその日の釣りは終了になってしまいます。
寒い時期は、より慎重な釣行計画を立て、なるべくおだやかな海況の日だけを選ぶようにしましょう。いわゆる小春日和といわれる日がカヤックフィッシングに最適のタイミングです。
難しい日が多い
上述のように、寒い時期でもカヤックフィッシングで狙えるターゲットはたくさんいますが、ハイシーズンと比較すると苦戦することが多いのもまた事実です。
気合を入れて防寒対策をバッチリおこなって出艇したものの、鳥山が見えるわけでもなく、魚探にこれといった反応もなく、カヤックの上で途方に暮れる展開になることもしばしば……。正直に告白すると、寒い思いだけしてボウズになったことが何度もあります。
とはいえ、80cmを超えるブリやランカーシーバス、40cm越えの大型アジなど、思わぬ大物がヒットした実績が多いのも寒い時期の特徴。ボウズか一発大物ゲットか、ギャンブル的要素が強い時期ともいえますが、「難しいからこそ攻略してみたい!」と思うあなたは間違いなく熱心な釣り人です。
寒くても楽しいカヤックフィッシング
寒い時期にカヤックフィッシングに行く際は、デメリットや危険性などをよく理解しておくことが大切です。とはいえ、カヤックフィッシングに魅了されたアングラー達は、どんなに寒くても困難を乗り越えて出艇していきます。
寒い時期はオフシーズンと思っている方は、ぜひ熱いハートで寒さを吹き飛ばし、大海原に漕ぎ出してみてください。思わぬ歓喜の瞬間が待っているかもしれませんよ!
<福永正博/TSURINEWSライター>