前回の記事の最後に紹介した釣りを知らない小学生の子の話。実は釣りを体験したコトがない人がかなり周りにもいるらしい……。今の時代では釣りを知らないことは普通なことなのか。今回はそんな筆者の疑問を綴った記事になります。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター泉陽登)
釣りはゲームでするもの?
前回の話の続き。釣り場で挨拶をしてくれた小学生の子に率直に「釣りをしたことはある?」と質問しました。その子は「ゲームでしたことある!」と元気よく返答。まさか「ゲームでした」といった答えが来るとは……。今まで、誰しも釣りをした経験が一度はあるものだと思っていました。
コロナの影響も?
もちろんコロナ世代だったために、外へ出る機会が少なかった可能性もあり得ます。それでも、釣り堀や何かのイベントでしたことがあるものだと思っていた自分。それがまさかのゲームの中でした事があると言われた時、筆者の子供時代との違いを感じました。コロナで苦しめられたあの数年は、我々から釣りを楽しむ時間を奪いました。
しかしその弊害は釣りだけに留まらず、「遊び」が分からないという子供が今はとても増えているようです。それはひしひしと自身にも伝わります。なぜなら、以前は賑わいを見せていた近所の公園も、今ではぜんぜん子供たちの姿を見ないからです。全くいないわけではないですが、明らかに人の数が少なくなっていることをひしひしと感じています。
ゲームが悪いわけではない
昨今ゲームやスマートフォンのやりすぎで、悪影響を及ぼすとしてネガティブな意見が多く目立ちます。その影響で外での運動や散歩、それこそ釣りなどのアウトドア系から遠ざかってしまうと言われている現代。筆者もそうだと考えることが多々あります。大きく捉えれば、今回話してくれた小学生の子もその話題に当てはまることになります。
しかし、筆者は決してゲームが悪いとは微塵も思いません。実は筆者も釣りより長くはないですがゲームが大好きで、中学生のころから色んなジャンルのゲームを遊んできました。今でも夜に時間があれば遊んでいますし、余裕があるならゲームセンターに行く程です。その中でも「格闘ゲーム」が大好きで今でもずっとやり続けています。
これに至ってはデジタル技術が普及した現代では当たり前のことです。今の時代ではデジタルが遊びの主流になっているのが事実。これからもっと技術が発展し、娯楽も増えていくことでしょう。
釣り未経験者は結構いる
聞き取りをすると、実は周りにも釣りをしたことがないという人(自分の世代)がかなり多いです。先日友人の誘いで集まりがあり、世間話で釣りの話題を出しましたが知っているだけでやったことはないという友人がかなりいました。子供時代の話をすると、そこでもゲームやアニメといったものが上がりました。
釣り人である自分の基準でモノを言っても、頻繁にやる人がいないのは当然。釣りが好きな人もいればそうでない人もいるからです。しかし、どんな人でも一度は釣りを通して魚と遊んだことがあるものだと今まで思っていましたが、これも自分基準であったことには正直驚きました。
時代の流れ
筆者は携帯やゲーム機を持つのは比較的遅い身でした。というよりも、釣りが好きすぎて自分から欲しがることがなかったからです。ゲームはゲームセンターで遊べるし、電話さえできればよかったので祖母のお古であるガラケーを使っていました。価値観がズレてしまうのは考えれば分かることですが、一度も竿を握ったことがない人がこんなにも多くいることは想像がつきませんでした。
価値観の強制は決して良くないことですが、釣りをしたことがない人には一度でも竿を握ってみてほしい……。魚が釣れた時の嬉しさや、釣れないことのもどかしさなどいろいろな事が体験できるからです。古いイギリスの言葉に「人生を楽しみたいなら釣りを始めなさい」とあるほどに、自然と触れ合える最高の遊びである釣りを、自分はこれからも大事にしていきたいです。元気がなかったらとりあえず釣りに行きましょう。
<泉陽登/TSURINEWSライター>