TICTが誇るハイエンドアジングロッド「SRAM UTR-アルティメットチューンド」シリーズ。今回登場するのは、ジグ単専用モデル「UTR-55FS-T2」と「UTR-58XS-T2」の2機種で、UTR-55は約10年ぶりにリニューアルされた。フィネスタックルとして注目されるこれらのモデルが、どのように進化を遂げたのか、その詳細に迫る。
(アイキャッチ画像提供:TICT)
TICTのハイエンドアジングロッドがリニューアル
TICTのフラッグシップロッドと言えばすぐに思い浮かぶのが「SRAM」。さらに極限まで無駄を排除した軽量化、シャープさと操作性を突き詰めたのが、「SRAM・UltimateTuned(アルティメットチューン)」の名を冠するハイエンドモデルである。
その中でも、2014年に登場し、圧倒的操作性で瞬く間に軽量ジグ単近距離戦を制したのがUTR-55であり、TICTのアルティメットチューンは5ft台のショートアジングロッドのパイオニアとも言える存在 ではないだろうか。
今回デビューするのは、アジングの基本ともいえる「ジグ単」専用機種、UTR-55FS-T2 “Chosen One”(チョーズンワン)と、UTR-58XS-T2 “Blow Out”(ブローアウト)だ。
それぞれの強み
詳細は後述するが、55FSは漁港内や小場所での2g以下のジグヘッドを使った釣りが得意で、特にアンダー1gの超軽量ジグヘッドの操作が得意。一方で、58XSは外洋に面した水深のある堤防や、流れの効いた場所で、比較的幅広いウェイトに対応する。
時代の変化に対応して最善を追求
アジングをめぐるシーンは、10年前とは大きく変わった。リールの軽量化や超極細ラインの登場により、タックルセッティングの考え方も進化した。
ロッドも例外ではなく、ブランクスの技術革新やガイド、グリップパーツの軽量化が進み、アングラーのニーズに応える形で進化を続けている。
TICTは、常にアジングやライトゲームを楽しめる性能本位のタックルを目指し、時代に合ったものづくりを行っている。技術を最大限に活かし、今回の刷新に踏み切った。
製作経緯
今回の2機種デビューの背景について少し触れる。元々は2014年にデビューしたUTR-55-one-TOR “CQC” をリファインする企画としてスタートした。
当初は55FSのみで進行していたが、テストを重ねる中で、55FSだけでは対応しきれない状況が生じた。そこで、その隙間を埋めるために58XSが誕生した。