今週のヘラブナ推薦釣り場【群馬県・三名湖】

今週のヘラブナ推薦釣り場【群馬県・三名湖】

アタリが少なくなる厳寒期でもそれなりの釣りをしたいなら、魚影が濃い釣り場に行くことだ。群馬県藤岡市にある三名湖の網中なら魚影は申し分ないし、桟橋だから入釣も手軽でいい。今季もすでに多くの新ベラが放流され、時には束釣りの報も届くほど。ホコリをかぶった長竿をたまには太陽の下に出して、思う存分曲げてみてはいかがだろうか。年末年始釣行にも最適だ。

アバター画像 TSURINEWS編集部

ヘラブナ釣り 淡水の釣り

三名湖の概況

今季は10月26日を皮切りに12月8日までに計6.4トンの新ベラが放流済み。

12月30~31日にも追加放流予定。

今回紹介する網中の大手張にも相当数が放たれているので、既存の旧ベラと合わせて魚影はすでに申し分ないほどだろう。

水位は満水。冬は水利用がないので大雨でも降らない限り、今後も満水状態で推移するものと思われる。

今週のヘラブナ推薦釣り場【群馬県・三名湖】三名湖の略図

三名湖の詳細ポイント

L字型をした大手張桟橋。

メインは長辺の本湖向きと岸向きで、短辺の内向き一部にも釣り座がある。

一般的に宙釣りは長辺の本湖向き、底釣りは同岸向きが主流。

今週のヘラブナ推薦釣り場【群馬県・三名湖】大手張桟橋の出入り口

後者は桟橋と対岸の崖に囲まれる形になるので波が立ちづらく、日中は順光になるのでウキも見やすい。

短辺の外向きにもいくつか釣り座があり、長辺が混雑した時などは穴場になるだろう。

なお厳寒期の早朝は桟橋が凍りついているので、つなぎ目を渡る際などは十分に注意したい。

三名湖での釣り方

宙釣り

今週のヘラブナ推薦釣り場【群馬県・三名湖】おすすめのタックル例

竿18~24尺のチョウチン釣りがメイン。

仕掛けは1月初旬ごろまではさほど極細タックルにこだわらなくてもいいが、以降の厳寒期はラインも細く段差も広めとなる。

ウキは新ベラの繊細なアタリも取れるようにPCムクが適当。トップを沈没させずに先端1節出しで止められるなら、グラスムクでもいいだろう。

エサはグルテンセットが基本だが、アタリを待たされるようなら固形物(力玉、感嘆)を使う。新ベラが活発にエサを追っている。新旧交じりだがアタリは早い。このようなケースではセット釣りよりも、両グルテンのほうが釣りやすい。

開き具合とエサ持ちを考慮して、まずは硬ボソタッチで様子を見て、そこからハリに残るグルテンカスの量を見極めながら繊維の量を増やしたり、またその逆を試してみる。

基本の銘柄はグルテン四季とアルファ21。

この2つを混ぜたり引いたり、時には単品使いも視野に入れてタッチを探る。この際に注意したいのがハリの大きさだ。

活性が高いからこそ両グルテンにしたはずなのだから、小バリ使用はかえってエサ持ちが悪くなる要因。

バラサまたはリグルなら5~7号を使ってみよう。

なお一日のなかでもタナはかなり変動する。朝イチは24尺竿でも、晴れて気温が上昇すると15~18尺でもアタってくることがある。長竿で余計なアタリが出たりスレが増えたなら、竿を3尺程度短くしてもいいだろう。

底釣り

竿は18~27尺。

エサはグルテンセットまたは両グルテンが基本。底がフラットではないので、凹凸の状態が把握しやすいムク系トップを使う。

ハリス長は上40~50cm下50~60cm、ハリ上下ともリグル4~6号。

バラケはダンゴの底釣り冬、バラケマッハが各100㏄に水が100㏄。

食わせはアルファ21が20㏄+新べらグルテン底30㏄+水50㏄の硬め。

底釣りで開くバラケは禁物。とくに魚が寄りきっていないうちは、ダンゴのまま底に置いてくるようなバラケが適している。

バラケ表面はなめらかにしてきれいに丸めるが、ハリのチモトは押さえないようなハリ付けが適している。タナまで持つようならチョン掛けでもいい。

なお、宙底とも両グルテンの場合は、しっかりハリに付ける(深ナジミ)だけが能ではない。グルテンで汚れたままの指先でハリ付けして、表面をバサバサにする。きれいに丸めないなど、あえて形を崩すハリ付けが要求される場面もある。

ナジミ幅が少なくなるハリ付けをあえて行うことで、早いアタリを導きだせる可能性があることも頭に入れておこう。

<週刊つりニュース版 伊藤さとし /TSURINEWS編>

▼この釣り場について
三名湖
この記事は『週刊へらニュース』2018年1月4日号に掲載された記事を再編集したものになります。