村田川へルアーシーバス釣行
台風が過ぎ、空を見上げると雲が高く見える8月下旬。まだ秋の荒食いシーズンとはいかないが、そろそろ陸っぱりでも秋シーバスの強烈な引きを味わえる時期が来ているのではないかと思ってしまう。
しかし、気温は相変わらず35℃を超えまくり、真夏の暑さは健在だ。それでも気が付けば少しづつ暑さのピークは終わりつつある今日この頃、それならば釣りに行かないわけはないだろう。
8月28日(長潮)千葉県にある中規模河川、村田川中流域へナイトシーバス釣行へ出掛けた。まだ水温が高くベイトの量が多いのが気にはなるが、何とか1匹でも仕留めて帰りたい。潮周りは長潮であまり良くはないが、流れ自体はあるので何とか期待したい。
まずは水面が静かなので8gのバイブレーションからスタート。水深は1m~2m前後と浅いが、ボトム(底)から中層を丁寧に探っていく。流れを利用して橋脚付近へ流し込むが、反応はない。
そうこうしているうちに橋の明暗付近でベイトが騒ぎ出したので、ここでフローティングミノー(7cm)に変えた。なるべくブルブルさせない、ナイトゲームの教科書通りのような攻め方で表層付近を探るが、反応しない。
流れが速くなるとボイルまで始まり、水中のボルテージが上がり出す。こうなればこちらもルアーを積極的に動かして攻めの釣りでいこうと考えた。流れを利用して竿を立ててドリフトぎみに明るい方から暗い方へ流しこむと、足元付近でいきなりのヒット!
スリム系ルアーで60cmが連続ヒット!
水中にいるベイトより少しスリムなルアーだが、動かしてアピールしたのが正解だった。この時期にしてはかなりパワーのある引きで60cm級のシーバスを無事ゲットした。
そしてここから怒濤のラッシュが始まる。意外にも足元に魚が寄っていると判断し、少し下がって近場を中心に探ると次々とアタリがくる。しかし、これがちゃんと乗らない。どうやら少しでもレンジを外すと針にかからないシビアな状況のようだ。さらに流れが緩くなったり止まると途端に食わなくなる。
それでも試行錯誤し、同型の2匹目、そして3匹目と連続ヒット。途中でバラしなどもあったので、全てキャッチしていたらと思うと贅沢だが悔しい。そうこうしているうちに時合が終了したのかぱったりと食わなくなったので終了とした。
今年の秋はイケてる予感
今回の釣行で思ったのは「今年の秋シーズンはかなりイケてるに違いない」だ。まだ本格的に釣れる時期ではないのに、この好反応は嬉しい誤算だ。しかし、複数のシーバスを手にしたのは偶然や運ではない。その場の状況に応じた判断が上手くいったからだ。
この日、シーバスを釣ったフローティングミノーの他にシンキングペンシルやサイズの大きなアピール力高めのミノーも使ったが、全く反応しなかった。やはり、7cmのミノーのレンジがヒットパターンだったことは確実だろう。そして、流れが出る時合を逃さなかった粘りもそうだ。全てが必然なのだ。
さて、これからだが、気温も水温も落ち着くハイシーズンがやってくる。自然相手なので確実なことは何もわからないが、今年の秋はイケてる予感が止まらない。
<宮坂剛志/TSURINEWSライター>
村田川
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