最近話題の激安ECサイト「Temu」。驚きの低価格で様々な商品が揃うこのサイトから、釣具として使えるロッドを自腹で購入し、その性能を確かめてみた。今回購入したのはグラスファイバー素材のパックロッド。釣具好きの筆者が実際に釣行に持ち出し、茨城県の霞ヶ浦でアメリカナマズを狙ってみた結果は?驚きのコスパとともに、実際の使用感を詳しくレポートする。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWS編集部・藤田)
実際の釣りに使ってみた
ロッドの性能を確かめるため、実際に釣り場で使用してみることにした。場所は茨城県土浦市にある霞ヶ浦水系の桜川。桜川は土浦駅から徒歩5分ほどで行けるため、アクセスの良さが魅力だ。
さらに、道中には立体駐車場があり、そこのトイレを利用できる点も長時間の釣りにはありがたい。今回はアメリカナマズを狙ったぶっ込み釣りを行うことにした。
タックル
ロッド:Temuのグラス製パックロッド
リール:Temuの2000番台スピニングリール
ライン:SUNLEINE クインスター ナイロンライン2号
仕掛け:2号ナス型オモリ+フロロハリス2号直結
針:VANFOOK SP-41#2(バーブレス)
エサ:マルキユー キャットフィッシュベイト
夜釣り開始
仕掛けにエサをセットして遠投。穂先に微かな反応が現れた。アメリカナマズはヒゲを使って仕掛けを確認し、エサに問題がないかどうかを確かめる習性があるため、すぐに合わせるのではなく、竿が大きく引っ張られるまで待つ必要がある。
しばらく待って、穂先が大きく引っ張られるタイミングで合わせたが、今回はうまく乗らず、仕掛けを回収してみるとエサがなくなっていた。
48cmのアメリカナマズをキャッチ
再度同じ場所に仕掛けを投入。ぶっ込み釣りでは、同じ場所に仕掛けを投げることが効果的だ。しばらく待っていると、再び穂先に反応が現れ、今度は大きく引っ張られるのを確認してから合わせると、見事ヒット!
ドラグが勢いよく出ていき、ロッドはグラスファイバー素材特有のぐいーんとした大きな曲がりを見せてくれた。グラスロッドはカーボンロッドに比べて感度や軽さで劣ることが多いが、素材の強度はグラスの方が優れている。
なかなかの重量感だったが、ロッドはしっかりと耐えてくれ、折れることなくやり取りができた。しばらくファイトを楽しんだ後、無事ランディングに成功し、48cmのアメリカナマズを手にすることができた。
最終釣果
この日は48cmを筆頭に、30〜40cmクラスのアメリカナマズを8本釣り上げることができた。ランディングネットを用いずとも陸上げすることもできたので、想像以上の強度があるようだ。
予備としてもう少しパワーのあるロッドも持参していたが、Temuのパックロッドだけで十分に釣りを楽しめた。
使ってみた感想
製品の仕様上、1〜5gのルアーが推奨されていたが、2号(約7g)のオモリでも問題なく使用できた。竿が柔らかいため、アキュラシー(正確性)はやや低かったが、ぶっ込み釣りにおいては大きな問題はなかった。
ショートロッドなので、残念ながら飛距離はイマイチだった。陸っぱりよりも、小さなボートでの釣りなどでの運用だと真価を発揮してくれそうだ。
Temuのロッドは選択肢になり得る
今回購入したロッドに近い国内製品としては、鱒レンジャーが挙げられる。こちらもリーズナブルな価格帯だが、一本竿であるためパックロッドとしては使えない。
グラス製のパックロッドだと、RGMのSPEC.T TsugiやフエルコFF500-5Sといった製品が選択肢に入るが、価格帯はかなり高くなる。
今回Temuで購入したロッドは、国内製品では同等の価格と性能を持つものが見当たらないため、選択肢としては十分に考えられる。正直、あまり期待していなかったが、実際に使用してみると想像以上に釣りを楽しめた。
現在Temuでは、新規ユーザー向けに15,000円分のクーポンが配布されている。もし興味があれば、利用してみてほしい。
<藤田浩平/TSURINEWS編集部>