今シーズンは例年に比べてツバスやハマチの播磨灘への回遊が遅れており、7月に釣れるはずだったが、8月になってやっと顔を見せました。お盆や正月には、いつもとは違うものを食べたいと考え、釣りシーズン中には青物ハマチを寿司だねにして楽しんでいました。しかし、今年は青物の釣果が期待できず、材料確保に苦戦する状況だったので、ボートシロギス釣りを楽しみました。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・丸山明)
青物は釣れない
青物の潮の端境、長潮ではだめだ。寿司だねが釣れない……。
ハマチを普通の切り身の寿司、または炙りや巻き寿司にして、キュウリや玉子焼きも一緒に出します。大人も子供も、飲兵衛も思い切り食べますが、今年のお盆は、青物の潮は週が違う長潮の前後になってしまいました。
播磨灘の有数のポイントは、上げ潮で西に流れ、それなりに強く流れないと青物の活性が上がらず、極端に言えば釣れません。明石海峡周辺でも少々流れが緩すぎるのが今年のお盆です。
魚がいればなんとかするのですが、イワシもプランクトンが舞い上がる潮に移動しているでしょうから、明石沖や播磨灘はお留守です。お盆の1週間前後の週ならば、初旬に釣ったように十分に確保できるかもしれませんが、万事休すです。
替わりのおいしい魚は何だ
一か八かで狙いに行くのもありですが、スコーンと空っぽの海の可能性が高く、ボーズでもなんとかなると能天気なことも言えず、代わりの狙いものを選ぶことにしました。
狙って釣るならばシロギスです。時間10匹のペースくらいの実績を作りました。しかし、こういう時は「アレーっ なぜ?」が世の常で、大きなことは言えずに朝一番から涼しいうちに20〜30匹も釣れれば、白身魚の南蛮漬けが作れます。
寿司ほどの迫力はありませんが、寿司は買ってきても、旬のシロギスで一品追加できます。これはジイの勝手な目論見です。
しかし、どうしても釣らなくてはというプレッシャーがあり、エサを買う際も「活きのよいものを……」と、半ば神頼みの雰囲気です。
朝一番のシロギス釣行記
楽しい釣りというより、魚の確保を目指す少々気の重い釣りの出発です。活きの良いと思うイシゴカイを持って、5時半に目をこすりながら一人で出航しました。
近場のサーフエリアの沖合でシャローなポイント。石ゴカイに「喰われて来いよ」と声をかけての一投目です。20mのチョイ投げで探っていきます。アタリがきました!シロギスのアタリです。慌てずにしっかり喰わせてみると、乗りました。
15cmほどのレギュラーサイズが一投目から食いついてきて、ホッとしました。時間10匹ペースで釣れれば、涼しい9時に沖上がりができます。つ抜けの10匹まで少しつまずきながらも、なんとか1時間少々で釣れました。
しかし、気になることがひとつ。アタリがいつもより小さく、ブルルンルンルーンという感じがなく、ブルンブルン程度です。10匹台後半から食いが悪くなり、潮の動きも弱くなってきました。満潮は前日の9時過ぎ、干潮が12時、潮の動きが緩くなってしまったようです。
なんとか9時までに24匹を釣り上げて終了。途中からの不調は、気負いすぎを魚が感じ取ったのかもしれません。
おいしい南蛮漬けができました
アジと比べると、白い魚体がきれいで、野菜の彩りも映えます。南蛮漬けの清涼感は夏の暑さにぴったりでした。今年は寿司を買ってきましたが、来年はしっかり釣り、冷凍保存しておこうと反省です。
<丸山明/TSURINEWSライター>
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