初心者向けのイメージが強い『五目釣り』 簡単に5魚種釣れるか試してみた

初心者向けのイメージが強い『五目釣り』 簡単に5魚種釣れるか試してみた

今回は陸っぱりのお気軽釣りで五目が釣れるのか、実釣して試してみた。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター牧野博)

アバター画像
牧野博

初めて投げ竿を持ったのはもう50年近く前、関東で就職してからクラブに入会し、投げ釣りの面白さに魅了されました。根掛かりの多い砂地の磯場や河口内でわざわざ引き釣りをするという特異な習性があるほか、秋にはヘラ竿を持って汽水域を徘徊することもあるようです。

×閉じる

堤防釣り 海釣り

釣り場は天然の水族館

竿を出している時、ふと水の中に魚の姿が見えることはよくある。特に、漁港などの防波堤や護岸から海の中をのぞくと、水温の高い夏から秋にかけては、様々な魚が見えるし、川でも同じである。

アングラーなら釣りをしていない時でも橋の上から水面を見て魚の影を追ってしまった経験がきっとあるだろう。釣り場は天然の水族館なのだ。

身近な釣り場で釣れる魚

季節によっても顔ぶれは変わるが、川や湖沼であればフナやコイ、オイカワ、カワムツ、時にはバラタナゴなども、河口域では海水魚も加わり、マハゼ、ボラ、エイ、水が少し濁り気味の時はテナガエビなども。紀ノ川では、春先だとアユの幼魚が遡上するのが見られる。

海なら、防波堤や漁港の護岸で、貝やフジツボなどがびっしりついているところは水族館さながら、メジナの幼魚やカワハギ、ハコフグ、クロダイ、キチヌ、イシダイの幼魚など、また、暖流の影響を強く受ける地方だとツノダシやベラの仲間が多かったりする。これらの魚は本命として、またゲストとして竿先をふるわせる。

お気軽実釣チャレンジ

近年、船釣りでもアジ五目など、ターゲットを少し緩く設定して出船する船宿がある。船竿なども、○○専用ロッドといった、攻めた竿がある一方で、汎用性をうたった商品もラインナップされている。

船の五目釣りはそれなりの準備が必要なのでちょっと敷居が高いかもしれないが、今回は陸っぱりのお気軽釣りで五目が本当に釣れるのか、試してみた。

ミャク釣り編

8月14日、まずは午前9時半ごろから約2時間、紀ノ川右岸、南海電車鉄橋の上流側の河原に降り、手堅くミャク釣りから始める。竿は4.2mの並継ヘラ竿、道糸は穂先から50cmナイロンライン2号+PEライン0.8号で竿一本分、そこにミニL天を結び、キス針7号2本と、まずはハゼ仕様で始める。

初心者向けのイメージが強い『五目釣り』 簡単に5魚種釣れるか試してみたハゼをキャッチ(提供:TSURINEWSライター牧野博)

ボツボツ魚信はあるがこの日はマハゼのみで、必ずゲストでくるウロハゼすらも来なかったが、とりあえず一目達成。ハゼの数は17匹であった。暑くなってきたので車に戻って2時間程休憩、その後、昼食をとってチョイ投げの釣り場へ。

チョイ投げ編

残り四目を次のチョイ投げで達成できるか?できるだけ魚種の豊富な場所がいいと考え、田ノ浦漁港でスタートしたのが日が傾き始めた午後3時半ごろ、一番内側のワンドで竿を出す。竿は10ftの改造ルアーロッドに錘12号である。

1投目から魚信、まずはチャリコ(チダイの幼魚)、これが二目目。チダイとマダイはよく似ているが、尾びれの先端が赤く縁どられていればチダイ、かすかに黒くなっていればマダイである。ほぼ、空振りなしで魚信があり、チャリコが続くが、チャリコでもマダイの幼魚がきた。三目目である。

あと2目、シロギスともう一魚種が欲しい。距離と方向を変えながらいろいろ探ったみたところ、四目目をシロギスで達成。最初にキスが来たポイントを慎重に探り、シロギスを8匹追加できた。

その後、キスの魚信の後、続けてゆっくりさびくとゴツゴツした魚信が……、またチャリコかと思いながらも慎重にリーリングすると、何とキュウセンとシロギスの一荷だった。これで五目釣りを達成、時計を盛ると午後6時半であった。

チャレンジの成果と感想

1日の釣りでマダイ(幼魚)、チダイ(幼魚)、シロギス、キュウセン、マハゼを釣り、五目釣りを達成することができた。

初心者向けのイメージが強い『五目釣り』 簡単に5魚種釣れるか試してみた五目釣りを達成(提供:TSURINEWSライター牧野博)

河口部も漁港も、魚種が豊富な場所なので、一つの釣法と釣り場で楽勝で達成できると思ったのだが、実際にチャレンジしてみると意外に手こずらされた感じである。ミャク釣りとチョイ投げで、トータルの実釣時間はほぼ5時間であった。

足元の護岸には貝やフジツボがびっしりついているが、そこをのぞくと、5~6cmのミニサイズのチャリコが泳いでいるのが見えた。マダイは水深のある磯混じりの砂底が投げの好ポイントといわれるが、幼魚の時代にはこんな身近な場所で生活するのである。意外な発見で、ちょっと嬉しい気分になった。

今後の見通し

9月も中旬を過ぎると涼しくなってくるが、秋は投げ&チョイ投げで釣れる魚種が多くなる時期である。特に漁港内の投げやチョイ投げではカワハギがくるし、チャリコも型が大きくなり、潮通しのいい場所だと秋が深まると24~25cmのカスゴクラスがくることもあるので敢えて狙ってみても面白いと思う。

河口部のミャク釣りや投げ釣りではルアーマンにも人気のメッキが姿を見せる。昨年だったが、ハゼのミャク釣りでコショウダイの幼魚がかかって驚かされた。釣魚のバラエティーを楽しむという意味では、秋の釣りはワクワク感いっぱいである。

<牧野博/TSURINEWSライター>

釣具を安く揃えるなら「Temu」!(PR)

釣具を手軽に安く手に入れたいと思いませんか?そんな方にはTemuがおすすめです!

Temuは多様な商品をリーズナブルな価格で提供しているオンラインショッピングサイト。全世界累計でアプリのダウンロード数が3億を突破しました。(2023年12月時点 PRTIMESより)

Temuの魅力は、なんといっても豊富な商品ラインナップ!ロッド、リール、ルアー、釣糸を数多く取り扱っています。

セールや特別割引、クーポンの配布を頻繁に行なっているため、お得な価格でショッピングが可能。直感的で使いやすいアプリを使って、スマートフォンからも簡単にアクセスできます。

注文した商品は迅速かつ丁寧に発送され、およそ1~2週間ほどで到着。配送状況をリアルタイムで確認できるのも嬉しいポイントです。

下記のリンクからアプリをダウンロードすると、合計15,000円分の割引クーポンがもらえます。この機会にTemuでお得にショッピングを楽しんでみてください!

15,000円分の割引クーポン:https://temu.to/m/unzazjlhyfh

初心者向けのイメージが強い『五目釣り』 簡単に5魚種釣れるか試してみた安く釣具を買えるTemu(提供:pixabay/Temu)