夜の河川での「テナガエビ掬い」で35匹をキャッチ 釣りとの違いとは?

夜の河川での「テナガエビ掬い」で35匹をキャッチ 釣りとの違いとは?

夏がシーズンの魚は多く、釣り人も大いに盛り上がる季節だ。しかし日中はあまりにも暑すぎる。なので今回は暑さを避けつつ手軽で美味しい思いのできるテナガエビ掬いを紹介したい。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター永井航)

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はじめまして。釣りの守備範囲は金魚から大型青物まで!大学では海洋生物を専攻していたので多角的な分析もしたいと思います。

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テナガエビ掬いに必要なもの

テナガエビを掬うのに最低限必要なものは「網」と「ライト」「虫除け」だけだ。無論、水辺で遊ぶにあたって必要な安全対策は別だが、テナガエビ掬いではこの3つが必須といったところだ。

夜の河川での「テナガエビ掬い」で35匹をキャッチ 釣りとの違いとは?テナガエビ掬いでキャッチ(提供:TSURINEWSライター永井航)

虫除けもないならないで大丈夫だが、水辺+ライトのコンビネーションで大量の虫が寄ってくるので、虫除けがあった方が平和に楽しめる。あとはネット付きのバケツがあれば便利という程度だ。

釣具屋で購入可能

テナガエビを掬うための網も釣具量販店で簡単に入手できるだろう。数百円~1500円程度と安価でもあるが、100均とかで道具を買えば自作もできる。自作は自分好みにカスタムできるが、市販のものでも全然OK。また、場所にもよるがウェダーなどの入水できる装備があると行動範囲がグッと広がるケースもある。

テナガエビの行動

日中と夜間でテナガエビの行動は異なる。日中のテナガエビはテトラポットや岩の隙間など障害物の影に隠れ、人から良く見えるところに出てくることはほとんどない。

夜の河川での「テナガエビ掬い」で35匹をキャッチ 釣りとの違いとは?テナガエビゲット(提供:TSURINEWSライター永井航)

ところが夜行性であるテナガエビは夜になると、棲家の物陰を離れ活発に動く。障害物周りにもちろん多いが、障害物から離れ、開けたところを歩くことも多い。ライトで照らすも概ね逃げに掛かるエビが多いが、気にしないエビもいる。もちろんライトを気にしないエビは狙い目だ。

釣りとの違いは「効率」

テナガエビを釣るのと掬うのでは当たり前だが違いがある。まずは効率。そのフィールドのストックや掬いやすさにもよるが釣るよりも掬う方が沢山獲れる。そもそもテナガエビ釣りはエビが餌を齧り始めてから針に掛かるまでタイムラグがある。それに比べて掬うのは一瞬。掬えば針を外す手間もないため手返しもよい。

掬う際のデメリットは周りのエビも逃げてしまうのと場所次第では網で水中に土煙が上がりエビを見つけるのが悪くなることだろう。釣りと違う点はもう一つ。

釣り餌用にもストック

それは釣りでは確保の難しいメスも獲りやすいことだ。小型が多いメスは少々かわいそうな気分にもなるが、食べる以外にも釣り餌としての使い道もある。獲れた数が多ければそれだけ汎用性も上がるのでメスもここは逃さないでおきたい。テナガエビはその場でウナギやキビレ狙いなどに使うこともできるうえに、1日くらいなら活かして他の釣り場に持っていくことも(ブクブクがあれば)比較的容易。また、私自身に経験はないが、観賞魚の餌にもできるそうだ。

掬い方のコツ

続いて掬い方も簡単にお伝えしよう。獲れそうな所にいるエビに狙いを定めたら、まずはソーッと網を近づけよう。この時、正面から網を寄せると警戒されやすい。テナガエビを観察する限りではテナガエビの目は視野的に後ろも見えていそうだが、後ろから寄せる方があまり警戒されない気がする。

スッと網をテナガエビに被せられれば、驚いたエビが飛び上がるのでその時に網を反転させて掬おう。網が浅いと反転させる一瞬で逃げられることもあるだろう。今更ながら、網にはある程度の深みがあるとよい。また決して掬えない訳ではないが、いきなり勢いよく掬いに行く方が個人的に捕獲率は低い。

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