釣りが好きで大学院で魚の研究をしていた筆者が、自由研究のテーマを提案します。内容は「釣った魚が何を食べているかを調べる」というもので、魚の胃内容物を調査することで、釣り餌と自然の餌の割合を分析し、魚の食性を探ることが主な目的です。今回は、初心者でも取り組める簡単な手順と考察のポイントを丁寧に説明しています。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・松田正記)
結果の分析と考察
計算された割合から、その日釣れた魚の餌の傾向を考察します。たとえば、釣り人の餌が重要であるか、プランクトン類が多ければ偶然流れてきたものを食べる傾向があるなど、検証してみると面白いでしょう。
また、釣れた魚の中には、胃内容物が空の個体もいるため、その数も数えておくと良いです。空胃であった理由についても考察してみてください。
リリースする場合は、100円ショップなどで購入できる口が広めのスポイトを使用し、釣った直後に口からスポイトを入れて胃内容物を吸い出します。その後、入っていたものを数えます。
注意点とまとめ
注意点としては、数や種類を大まかに数えることです。細かく分析できるに越したことはありませんが、釣り餌かそれ以外かという分け方でも構いません。
また、胃内容物の正確な把握は難しいため、例えば「エサの胴体部分が出てきたら1個」といった大まかな数え方でも問題ありません。
レポートにまとめる際は、結果を見て「自分はこの結果からどう感じたか」という考察を必ず記入してください。
最後に
自由研究は時間との勝負な部分がある反面、課題や調べたい内容が見つかれば多くの時間が費やせます。是非参考にして貰い夏休みを有意義に過ごして下さい。
<福岡崇史/TSURINEWSライター>