エギングを始めたい初心者にとって、最初のロッド選びは悩みの種。「MとMLの違いは?」「8.6ftは本当にベスト?」と迷っていませんか?この記事では、失敗しないエギングロッドの選び方を分かりやすく解説。さらに初心者から上級者までおすすめ20選を紹介します。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWS編集部・中西)
エギングロッドは他の釣りに流用できる?
エギングロッドはその長さや適合するルアー・オモリの範囲が絶妙で、さまざまな釣りに流用できる汎用性を持っています。
シーバス
エギングロッドはシーバス釣りにも適しています。ミノーのトゥイッチやバイブレーションのリフトアンドフォールなど操作性の求められるアクションにも対応できます。
シーバス釣りにも使える(提供:TSURINEWSライター・無道寺辰哉)アジング・メバリング
1g前後のジグヘッドを使用する釣りには不向きですが、フロートやキャロ、重めのプラグを使った釣りには使いやすく、流用が可能です。
フロートリグならメバリングも可能(提供:TSURINEWSライター・井上海生)チニング
軽量リグ(5g以下)を使う場合には不向きですが、重めのリグであれば問題なく扱えます。長さもあるのでキャスト性能も高く、特に広い範囲を探る釣りに向いています。
チニングで仕留めたクロダイ(提供:TSURINEWSライター・明石健太郎)ショアジギング
ロッドの硬さにもよりますが20g程度のジグまで対応可能なので、ライトなショアジギングには代用できます。小型~中型のターゲットを狙う際に適しています。
軽いジグならジギングも可能(提供:週刊つりニュース中部版APC・橋本広基)エサ釣り
エギングロッドは感度が高く、キャスト性能にも優れているため、ちょい投げ釣りにも最適です。また、サビキ釣りなどのエサ釣りにも使いやすいため、万能ロッドとしても良い選択肢となります。
キスのちょい投げ釣りとも相性が良い(提供:TSURINEWSライター・田村昭人)エギングロッドのスペック解説
ここでは、ロッド選びの際に出てくる、より専門的なスペックについて解説します。2本目以降のロッド選びの参考にしてください。
ティップの種類
エギングロッドのティップ(穂先)には、主にチューブラーティップとソリッドティップの2種類があります。
チューブラーティップを搭載したエギングロッドのほうが一般的で、反発力が高いのでキビキビとしたアクションをエギに付けやすいのが大きな特徴です。
チューブラーティップ(提供:TSURINEWSライター・杉本隼一)一方のソリッドティップは柔軟性があり、視覚的にアタリが分かりやすいのが特徴です。
ソリッドティップ(提供:TSURINEWSライター・杉本隼一)ロッドの自重とリールとのバランス
エギングは1日中シャクリ続ける釣りであるため、ロッドの自重が軽いことが求められます。汎用性の高い8.6ftのモデルであれば、120g以下を目安に選ぶと良いでしょう。
リールとのバランスも考慮する必要があり、手元に重心が来るように適度なバランスを保つことが、快適な釣りのためには重要です。
リールの重さとのバランスも意識しよう(提供:週刊つりニュース中部版APC・大西 實)ガイドの違い
シャクリの動作によって糸ふけが出やすいため、ガイドの素材やセッティングも重要な要素です。リングに「SiC」や「TORZITE(トルザイト)」などの高品質素材を使っているとベスト。
そのうえでKガイドといったライントラブルの少ないガイドセッティングになっているロッドが望ましいです。
ガイドの性能がいいとキャスト性能も上がる(提供:週刊つりニュース西部版 河野剛志)値段による違いは?
高価なロッドと安価なロッドでは、特に感度面での違いが大きく感じられるでしょう。感度の高いロッドを使用すると、子イカの繊細なアタリやエギが潮を掴む瞬間など、さまざまな情報をより詳細に感じ取ることができます。
また、ハイエンドモデルには自重が軽いものが多く、快適に釣りができるというのも利点になります。
エギングロッドのQ&A
ここからは、エギングロッドにおけるQ&Aをまとめました。
Q1. 長さによる特徴の違いは?
エギングロッドは一般的に8.0〜9.0ft前後のモデルが多く、長さによって特徴が変わります。
・8.0ft以下:取り回しが良く、堤防やボートなど足場の低い場所に最適。初心者でも扱いやすい。
・8.6ft前後:キャスト性能と操作性のバランスが良く、もっとも汎用性が高い。迷ったらこの長さが基準。
・9.0ft以上:遠投性に優れ、サーフや磯など広いエリアを探りたいときに活躍。ただし扱いはやや難しい。
Q2. MLとMの違いは?
ロッドの硬さはエギのサイズやシーズンに直結します。
・ML(ミディアムライト):小型エギから大型エギまで幅広く扱え、秋の数釣りから春の大型狙いまでオールシーズン対応可能。最初の1本におすすめ。
・M(ミディアム):より張りがあり、大型アオリイカや風が強い日、3.5号以上のエギを多用する場面に有利。経験を積んだ人や春の大型シーズン向き。
Q3. 中古ロッドを買っても大丈夫?
状態が良ければ中古ロッドも選択肢になりますが、注意点があります。
・ガイド割れ・サビ・ブランクスの傷があると感度や強度に影響しやすい。
・保証が効かないことが多く、万が一折れても修理が難しい。
そのため初心者が安心して始めるなら、1万円台前後の新品モデルがおすすめ。中古は2本目以降や、ある程度経験を積んで状態を見極められる人向きです。
最初のロッドを選んでエギングを始めよう
エギングロッド選びで迷ったら、
・長さ:8.6ft
・硬さ:ML
・予算:1万円台
この3つのポイントを基準に選べば、まず後悔することはありません。この記事で紹介したランキングの中から選べば、どれもあなたのエギングライフを最高のものにしてくれるはずです。
もしそれでも迷ってしまうなら、「シマノ セフィアBB」を選べば、性能・価格ともに満足できるでしょう。最高の1本を手に入れて、エギングを存分に楽しんでください!
アオリイカを釣りに行こう(提供:TSURINEWSライター・YAHA)<藤田浩平/TSURINEWS編集部>





