今年もシロギスが釣れる季節がやってきた。堤防でも手軽に遊べる釣りだが、砂浜から遠投して釣るのも爽快だ。6月28日に釣行してきた、毎年恒例になりつつある三重県津市でのシロギス釣りの様子をお届けしたい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター永井航)
津のサーフでキス投げ釣り
今年もぼちぼちシロギス行くかと思っていたころ、会社後輩から釣りに行かないかと誘われた。話を聞くと地元の友人と最近釣りを始めたのだが、ハゼ以外全然釣れないから教えて欲しいとのこと。シロギスは初心者でも十分楽しめる魚というのもあり、一緒に行くことに。
例年、ちょい投げの飛距離でもしっかり楽しめるため後輩に貸すタックルはシーバスタックル。私は33号405mの並継ぎ投げ竿、キス専用リールにPEライン0.3号のタックル。針は8本針。後輩の前でガチタックルでの遠投を見せつけようという訳ではないのは先に明言しておこう。
前日に大雨
私も津サーフでは大抵はシーバスタックルのちょい投げで楽しむのだが、前日が交通機関に遅れや運休が出る大雨。水潮などで魚が遠い際にも対応できる可能性を高めるために投げタックルを選択したのだ。思えばこのところ、釣行予定を立てると必ずと言っていいほど週間天気での釣行予定日は雨予報。
直前に雨予報が曇りや晴れに変わり、釣り前日や直前が雨というケースがほとんど。今回も漏れなくこのパターン。津のサーフは河口から近いことが多く、陸行き由来のゴミや濁りも気になるところだ。
釣り場は混雑気味
後輩と名古屋市内で待ち合わせて高速で津へ。日の出の少し後から始める算段で釣り場に到着。道中も雨だったりしたが、釣り中は曇りのち晴れだった。駐車場はすでにほぼ満車。さすが土曜日なんて感想もほどほどに急いでエントリー。
2人が並んでできるスペースはギリギリ確保に成功。餌の付け方や釣り方を簡単に教えて釣り開始。後輩の1投目は回収まで見守り、いずれ釣れるだろうと判断し、私も釣り開始。
1投目からシロギス3匹手中
海はしっかり濁りがあったので餌は気持ち大き目につけてスタート。1投目は5色強。力糸込みで130~135mといったところ。1色ほど誘ったところでキス特有の小気味良いあたり。少し追い食いをさせて回収。1投目はシロギス3匹!
後輩もキスゲット
後輩もすぐにキスを仕留め、とりあえずは安堵。(アタリはあまり感じれていなさそう)2投目は4色半に投げ込み、少し誘うと狙い通りヒット!
拾い釣り
釣れる間に数を稼ぎたいが、水潮か濁りか、はたまたその両方の影響か今一つ数が伸びない。投げればほぼ毎投釣れるのだがどうやっても4匹以上の連掛けができない。私は針数を3本まで落として手返し重視に切り替え。多少は飛距離も出しやすくなり、探れる範囲も広くなるかもしれない。
後輩は相変わらずアタリがあまりわかっていないようだが、こんなに一度の釣りで魚を沢山釣ったことはないと感動。こちらとしては嬉しい限りだが、今後に繋げるためにはアタリを感じれるようになって欲しいところだ。少しずつ渋くなる感覚がある中、私はフルキャストで長い距離を探ることで、対応できたが、飛距離が不利な後輩はついに全く釣れなくなってしまった。
移動は無理と判断
キスは足で釣るのが定石であり、小移動や釣り場自体の移動も考えたが、サーフで満員状態。堤防は十中八九無理だろうし、他のサーフも場所が取れるか怪しい。
マヅメは終わったが、もう少し潮が満ちた頃でもう一度時合いがくると読んで同じ場所で粘ることに。
時合い到来でキス連発
しばらく耐えの時間に入り、それと同じ頃空を覆っていた雲が切れ始め気温が急上昇。何もしなくても汗が流れ出る。そんな物理的にも苦しい時間が続いたが、それでも諦めない後輩に良型キス!アタリもしっかり掴めたようだ。キス釣り以外にも言えるが一度ヒットの感覚がわかると、あとはそれの繰り返しと応用になる。生き物とは魚とは面白いもので、別の距離を攻めていた私の竿にもほぼ同じようなタイミングでアタリが戻ってきた。
満ち潮に合わせて魚が手前に寄ってきたのか、ちょい投げの飛距離でもキスがよく出るように。先の良型でコツを掴めた後輩はピンギスでもしっかりアタリを捉えてキャッチまで持ち込めるように。キス以外にも活性が上がったのか、ヒイラギやセイゴ、ヒゲソリダイの幼魚(と思われる)なども続々とヒット!暑さが本格化する前に納竿とした。
最終釣果
私の釣果はシロギスが体感で40匹強。そのほかにゲストが10匹程度の釣果だった。シロギスはピンギスが多く、針を飲んでしまった個体以外はリリース。持ち帰りは26匹だった。後輩も初心者ながらシロギスを20匹程度釣り、濁り・水潮の中で充分奮闘したと言える。後輩もリリースしたピンギスが多かったので、私の釣果を適当に一掴みプレゼント。これにて解散となった。
後輩からはこんなに釣れたのははじめてだし、是非またやりたい。とのこと。これほど嬉しい言葉ないだろう。釣れるところで適切な仕掛けを使うことの大切さを教えることができた。場面場面での適切な仕掛けはこれからその都度教えていきたいところだ。
キスの天ぷらを堪能
釣果は定番の天ぷらに。良型の骨もじっくり揚げて骨せんべいにしていただいた。食味は当然最高。今回はやらなかったが、揚げ物や刺身のほかに煮付けもキスはうまいので試して欲しい。
今後の展望
濁りと水潮で3桁釣果が望めるような爆発力には欠けたもののお土産充分の釣果となった。梅雨が明ければ再び釣果も安定するだろう。津周年のサーフでは照りコチも安定して楽しめる。皆さまも熱中症に気をつけつつ釣りを楽しんで欲しい。
<永井航/TSURINEWSライター>
津市のサーフ
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