梅雨時に本格化するタコ釣りシーズン。水田に青々とした若苗が並ぶ6月6日、三重県鈴鹿市のかがやき渡船にお世話になりタコを求めて釣行した。今年は豊漁で多くの釣果が期待できる。徹底したボトムレンジの調整と適切なオモリ選択で、2時間でマダコ7匹をゲット。釣りのポイントやコツも詳しく紹介しよう。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・波瀬金鉤)
豊漁のタコ釣りシーズン到来
タコ釣りは数釣りが楽しめる人気の釣りモノだ。梅雨時になると新子(その年生まれた個体)が釣れ始めシーズンが本格化する。今年の釣果情報を確認したが、例年と比較してかなり数が出ている。3年ぶりの豊漁として多くの遊漁船が出船している状況だ。
一方、前年までは不漁で釣果が厳しかったのも事実。なんとか顔だけでも拝みたいと思い午前10時に釣りを開始した。この後、穴釣りを控えていたため、用意しておいたタコ用ロッドを使い忘れたのはここだけの話。
ボトムのレンジ調整がキモ
タコ釣りで最も重要なこと、それは徹底したボトムのレンジ調整だ。ポイントとなるのは、沖堤防や防波堤の岸壁周辺。海底に設置されたテトラの隙間にタコが潜んでいる。主にカニやエビなどの甲殻類を好んで捕食しているので、狙うレンジはボトム中心となる。
誘いはエギやスッテの擬似エサを海底まで落とした後、オモリが浮かないように小刻みに上下させることがコツ。オモリの号数を上げるほど底取りしやすくなる一方、根掛かりのリスクが上がるため、ポイントに応じたオモリのバランス調整が必要となる。ただし、四日市エリア周辺の遊漁船はオモリを30号に指定する場合が多い。
最適なオモリ選択で感度アップ
指定がない場合は、水深と潮の流れを考慮して最小限の重量を選択するとアタリの感度も上がるのでお勧めだ。底取りを優先するか、アタリの感度を優先するか。釣り人の技量が問われる。
当日は30号のオモリを岸壁間際に落としたが根掛かりが多発した。ロストは回避できるが、かなり厳しい状況だ。水深は6mと比較的浅いので、根掛かり回避のためオモリを10号に変更。サオ先を小刻みに振ってタコのアタリを待った。