五月晴れで汗ばむ陽気になった5月18日、投げ釣りでキスの様子を見ようと三重県四日市市の楠漁港へ出かけた。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・伊藤拓摩)
楠漁港で投げキス釣り
当日の潮は若潮で満潮は午後2時47分。満潮までの時間を狙うつもりで現地には正午前に到着した。南堤には3人の先客。南側のサーフは投げ釣りやルアーの人で混雑しており、初夏の海は大人気だ。浜のハマヒルガオは満開で淡いピンクのじゅうたんが広がっていてビューティフル。
北堤は中ほどに2人のルアーマン、先端に投げの人が1人だったので、北堤へ車を走らせる。釣り具をコンパクトにまとめて北堤へ向かい、ちょうど帰るルアーマンと入れ違いに入った。
先端までは結構距離があるので大変だ。一段高くなった先端手前に釣り座を構えて準備する。リールをセットした投げザオを伸ばし、ジェットテンビン12号と市販の3本バリ仕掛けを取り付けた。
本命キス顔見せ
まずはキスの反応を見るために小ぶりのイシゴカイを1匹掛けにして60mほど投げる。仕掛けが着底したらイトフケを取り、少しずつリールを巻いて止めての繰り返し。
ゆっくりサビいてイシゴカイをキスにアピールしていくとコツコツとアタリが出た。その場で仕掛けを止めて追いアタリを待ったが反応はなく、仕掛けを回収すると2本のイシゴカイが半分食べられていた。キスがいることは分かったので、次はイシゴカイを半分にカットして刺した。
同じポイントでまたコツコツときた。ストップするとトントンとアタリが続く。巻き上げると小型だが透き通るような魚体のキスがヒット。2投目にしてキスの顔を見てホッとひと安心。
今シーズンのキス開幕だと気合を入れて投入を続ける。しかしそんなに甘くないのが釣り。その後はピクピクと小さいアタリが出るもののハリ掛かりしない。正体を確かめようとイシゴカイのタラシを短くするとヒット。正体は小さいヌメリゴチだった。
16cm頭にヒットを楽しむ
キスを求めて左右に投げ分けて探っていくとポツリポツリとヒット。時間とともに釣り人が2人3人と増えてきたが、1時間もすると帰ってしまった。南堤も気づくと釣り人は1人だけだ。
汗ばむ陽気のなか、しっかり水分補給しながら投入を繰り返す。ピクピクアタリのヌメリゴチに遊ばれながら遠中近と探っていると、近い方でコンコンと明確なアタリが出た。リールを巻くとクンクンと引きを感じる。顔を見せたのは16cmの今日イチのキス。良型ではないが、今の時期にはうれしい1匹だった。
やがて満潮となり、午後3時にサオを納めた。キス釣果は13~16cm6匹と数は少なかったが、今シーズン初のキスを楽しんだ。キスは一潮ごとにどんどん接岸中。
<週刊つりニュース中部版APC・伊藤拓摩/TSURINEWS編>
楠漁港
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