北海道ならではのネイティブトラウト釣り、川釣り初挑戦の船釣師が凄腕小学生渓流釣り師に熱血指導頂いた。初挑戦で感じたその魅力と船釣りとの比較を含めてレポートしたい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター前島宣秀)
目次
北海道ネイティブトラウト釣り準備
自然相手の川釣りでは、河川敷も歩くが川の中を歩く事も頻繁にあり、最も重要なアイテムはシューズである。
ウェーダーには初めからシューズが付いているタイプと防水されたソックスタイプに分かれる。経験者からのアドバイスでソックスタイプにシューズを履いたほうが高額ではあるが、何かと便利で履きやすさを選べるとのことから筆者は別々に購入してみたが、確かにショアのアキアジ(鮭)で使っていた一体型とは比べ物にならないほど軽快であったのでお勧めする。
服装
服装としては、藪の中を歩く事もあるので長袖が良く、その他は徐々に周りの釣り師に聞いたり、見たりしながら自分なりのスタイルを構築すればよいと思い。きっと自分に合った格好の良いオンリーワンが出来上がると思う。
北海道必須アイテム
それでも北海道のネイティブトラウト装備には必須アイテムがある。それは、やぶ蚊対策とヒグマ対策である熊鈴、爆竹、熊スプレーである。実際の効果は活躍する場は今のところ無いので判らないが必ず準備の上で釣行をすることをお勧めする。
タックルと仕掛け
管理釣り場と変わらないタックルで充分である。筆者は、ダイワのピュアリスト48UL、スピニングリールは23エアリティのセンシティブチューン、PE0.8号にショックリーダーは6lbとした。竿は1.42mと短竿であるが、開けた本流を狙うのでなければ、この長さで充分であった。
ルアー
ルアーはミノー、スプーン、スピナー等が一般的であるが、3-5gを今回は多用したが、フックはトレブルからシングルフックに変えたほうが、ストラクチャーに強い。
こんなに軽いルアーは船釣りではアジング以来、それもピンポイントで狙いを定めたポイントに投げ入れるのは至難の業である。弧を描くラインはテンプラになったり、木に引っ掛けたりと船釣りとは全く違うテクニックが必要であるのでまたそれも面白い。
オショロコマを狙う
本州では梅雨の便りも聞こえてきているが、北海道には梅雨はない。そんな6月の初旬、筆者の北海道移住で釣ってみたい魚5種類の1つであるオショロコマを求めて、会社の川釣師である伊藤さんご一家にご同行をお願いした。ちなみに、残りの4魚種はイトウ、キンキ、マツカワ、キングサーモンである。
小学生アングラーから指導
伊藤家は一家4名、奥様、小5の優希斗くん(ゆきと)、小3の陽翔くん(はるま)の皆様が本格的に川釣りを楽しんでいる。川釣り初挑戦である筆者は特に小学生のお二人にご指導を賜った。「ここポイントね」「もうちょっと奥に投げないと」等々的確なご指導にはとても感心した。
同行者はニジマス連打
河川敷や川の中を進み、いくつかのポイントを廻っているが、ご一家は順調にニジマスを中心に釣れているが、船釣り師の筆者はワンドのシャローや細いPEライン、スピニングリールに苦戦しながらも初めてのネイティブトラウトはニジマスが遊んでくれた。
念願のオショロコマと対面
いくつかのポイントを歩きながら、また別なポイントを車で移動しながら、とある堰のポイントで夢は叶った。そのルアーはダイワSilverCreekスピナー3gであった。
水しぶきが立ち込める中に投げ入れると、ニジマスとは違う優しいアタリ、上がってきたのは2年物であろう小ぶりのオショロコマだ。
小学生はオショロコマを連発
隣で同じくダイワトラウトブレットン5gを見事なキャストで的確に打ち込んでいる優希斗くんは少し早めのダダ巻きで25cmオーバーの型の良いオショロコマを連発しているが筆者にアタリは無い。これも経験、船釣りでは教える立場ではあったが、川釣りは完全な初心者、小学生と言えども良い所はしっかりと見習う素直な気持ちも重要である。
今回訪れたエリア、ポイントは船釣りとは明らかに違う、渓流釣りでは最重要であり、キノコ狩りで言ったら家族にも教えないと言われるほど貴重な資産である為に省略する。
船釣りとは異なる魅力
船釣りでは気の合う仲間と和気あいあいと過ごす時間も楽しいが、反面、集合時間が決められ、自分の思うようにならない事も多く、わがまま釣り師がお隣になったときにはそれはもう目も当てられないほどのストレスが溜まる。
また、基本的には魚探で魚がいる所に連れて行ってくれ、魚のご機嫌は当然あるが、船釣りは誘い方と仕掛けがメインのテクノロジー。
自分の経験が重要
今回の初めての渓流釣りで感じた魅力は、当然基本は同じだが、船釣りと全く逆で、全ては自分の経験則が中心となる釣り。時間も気にせず、森林浴を楽しみながらのストレスフリーはとても魅力的であり、釣り上げた一尾の重みは海釣りとは比べ物にならない程に感無量であった。
船釣りとは違う魅力に取りつかれた筆者は渓流釣りにどっぷり嵌って行きそうに感じた一日であった。
<前島宣秀/TSURINEWSライター>
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