GW釣行の思い出
筆者のGW釣行はクロダイ狙いのフカセ釣りとエギングが多く、過去数年間のGWも乗っ込み終盤のクロダイに春の大型アオリイカとシーズンが重なる釣りターゲットを追いかけてきました。好きな釣りターゲットのシーズンと重なる時期でもあり、普段行けない遠方まで足を伸ばしやすいのもGW釣行の魅力です。
直近5年間のGWはフカセ釣りがメインで、乗っ込み終盤戦のクロダイを狙うのが定番となりました。水温が上がりメジナも混ざり始めるので1日中何かしらの魚が竿を曲げてくれます。また、GW頃にやってくる小サバが回遊してくると一気に釣りが難しくなるため、彼らとの戦いもこの時期ならではです。
いつもの釣り場で入れ食いに
2年前のGWは遠征せずに普段の釣り場でフカセ釣りをしました。GWで釣り人から観光客も多く、人的プレッシャーで魚がスレているのではと懸念していましたがすぐに不安は吹き飛びました。
予想に反してメジナとクロダイが面白いようにヒットし、爆釣とまではいきませんでしたが満足の釣果に。遠方から来られた釣り人との談笑や観光客との会話も含めてとても楽しいGW釣行だったのが印象に残っています。
仕事終わりにショアレッド出現
昨年のGWは魚屋修行を始めたばかりで初めての繁忙期。仕事で忙しい中、早帰りできた貴重な1日を利用して釣行しました。しばらく仕事漬けで耐えられず職場から釣り場へ直行、春イカ狙いでエギを投げます。
残念ながらアオリイカの気配が薄く、余興でジグを投げてみると突然強烈な引きが。予想外の大物がヒットし慎重に間合いを詰めてくると大きなマダイが浮上してきました。まさかの結果に興奮を隠しきれません。釣ったマダイは翌日店に持ち込み、海鮮丼のネタに。魚屋らしいGW釣行エピソードです。
3kgの巨大アオリイカ
5年前のGW釣行で、筆者がTSURINEWSでの執筆を始めた年なのを記憶しています。西伊豆まで足を伸ばしてエギングをしていた筆者。周囲ではヤエンで800g~キロ超クラスのアオリイカがポツポツと釣れている状況でした。ホンダワラの上を掠めるように誘い、海藻の無い切れ目でフォールを入れるとテンションが抜ける小さなアタリ。
違和感レベルでしたがアワセを入れると予想外に強烈なジェット噴射が伝わってきます。慎重にやり取りしつつ寄せてきたアオリイカはかなりの大きさで、計測の結果は3kgオーバー。一時釣り場が騒然となったのを現在も覚えています。今までの自己記録を大幅に塗り替えたインパクトの強い釣行でした。
GWはクロダイにマダイといったタイの仲間やアオリイカの産卵期と重なり、どれも人気ターゲットで知られる釣り物です。産卵絡みの時期は大型にも出会いやすく、GWは一発大物狙いもいかがでしょうか。自己記録を塗り替えるチャンスです。
一方で、産卵絡みの個体は繊細で釣りの難易度は少々高めになります。特に、連休中は人的プレッシャーで魚がスレてしまう場合もあり簡単に食わせられない状況になることも。しかし、手にした時の達成感や高揚感は格別です。
<杉本隼一/TSURINEWSライター>