この4月の大阪湾奥メバリングは煮え切らないものだった。水温12℃台でアーリー・スタートし、わりと釣ることができたが、何か物足りない。常にチヌとシーバスが襲来するせいもあり、徹底的に釣り切った感じがしなかった。しかし、この日は良いメバリングができた。後から状況を分析してみれば、ほとんど最高の条件。4月12日の釣行をレポートしたい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)
当日の状況
釣行日は4月12日で、中潮回り。潮の上げ切りは22時に来る。いつもこの時間になるとメバルが眠ってしまうこともあって、なるほど、21時くらいまで潮が動いて反応が見込めるとなれば、釣れるはずだ。
それにしても……そろそろ本当に心地よい天気になってきた。本格的な春の訪れ。私は幸い今年、花粉症にもなっていない。しかし、一応余っている薬は飲んできた。こういう予防のようなことを怠らない態度も、釣りには何か良い方向に傾きそうな感じがする。願掛け。
7.1ftのメバリングロッドに2000番スピニングライン。PEラインは0.1号で、リーダー4lbとやや細めの設定でいく。少しでもアタリを増やしたい。
28cmメバルが登場
打ち始めてからすぐ、どこかから浮きゴミが流れてきた。前日、局地的に風でも吹いたのだろうか?やたらと笹みたいなのが浮いていて、どうもやりづらい……。
しかし、トレースラインはぎりぎりあって、キワ打ちに専念した。すると、キャストした瞬間の落ちパク。「なんだ、怖いな」と思うくらいの引き。ぐんぐんとスリットに引き込もうとするので、少し強めに勝負をかけて浮上させた。
いきなり超合格サイズがきた。28cmだ。私はこれくらいのヤツがくると、「実質、尺」と思うことにしている。だって本当の尺メバルは……なかなか釣れないからね。
クリアと水色ワームで連発
幸先良いスタートの後、ヘッドウェイトをローテーションしながら釣っていく。19時半から時合いに突入した。まさしく入れ食い状態。邪魔な笹ゴミで通せるのが本当にド足元だけだが、すぐに20尾に達した。25cmが来ても、こんな日にはありがたみも感じない。たまに小さいのが混じると、むしろ笑う。
いつもより圧倒的に良い。アタリが止まらない。まあこの状態続いても30分だろうと自戒していたが、この日は訳が違った。1時間半時合いが続いて、おそらく私自身のメバリングでは最大レコードとなる、1日30尾超え。そこからは数えるのも写真撮影もやめて、とにかく釣りまくることに専念する。
この日の最高のヘッドウェイトは、0.5gのタングステン。いつもはちょこちょことジグヘッドをローテするのだが、今回は一切かえなかった。同じウェイトでレンジだけ刻んでいって、一度だけハリ先が甘くなったタイミングで新品交換。ワームはクリアと水色を使い分けて、他のカラーは使おうともしない。ただ黙々と、ワンパターンで釣りまくっていく。