はじめまして。釣り好き気象予報士の竹内です。いよいよGWが近づいてきましたね!どこに釣りに行こうか悩んでいる方も多いのではないでしょうか?そんなあなたへ、GWの天候について解説しつつ、気象予報士の観点で関東エリアのオススメの釣りをご紹介します!
(アイキャッチ画像提供:株式会社サーフレジェンド・竹内慶高)
気象予報士オススメの海釣り(関東近郊)
関東近郊の主な海釣りエリアである「東京湾」、「相模湾」、「外房」にフォーカスして、それぞれの地域の気象の特徴を解説し、GWに気象予報士がオススメする釣りを紹介します!
東京湾の気象の特徴
陸に囲まれた海域のため、外洋からのうねりが入りづらいのが大きな特徴です。そのため、船酔いしにくく、小さいお子様などでも比較的快適に釣りを楽しむことができます。
ただし、地形的な要因で北風と南風に弱く、時には10m/s以上の風が吹くこともあります。そうなると仕掛けが投入しにくくなったり、波が立ってしぶきがかかることもあります。
北風・南風が強くない日を選べば快適に釣りを楽しむことができます。
気象予報士オススメの東京湾の釣り
それでは具体的に東京湾でGWにオススメの釣りを紹介していきます。
LTアジ
東京湾の代表的な船釣りの1つで、ライトタックル(Light Tackle)を使ったアジ釣りです。昔の船アジ釣りというと80号(300g)~150号(550g)の重いオモリを使うのが一般で、タックルも太くて重いものが主流でしたが、軽量化されたタックルで40号(150g)前後の軽いオモリで狙えるようになったのがLTアジ釣りです。子供でも手軽にアジ釣りを楽しむことができます。
オススメ船宿:川崎・つり幸
横須賀で手漕ぎボート
少し玄人向きにはなりますが、東京湾でも手漕ぎボートをレンタルすることができ、アジやタチウオ、時には真鯛なども釣れたりします。最近では陸での釣りは非常に混雑していて、場所の取り合いになったりしますが、レンタル手漕ぎボートであれば船の免許も不要で、混雑した釣り場とも無縁になります!ただし、風と波には弱いので、ピンポイント天気予報のチェックはマストになります。
相模湾の気象の特徴
続いては相模湾です。
北側が陸、南側が海となっている場所が多いので、北風に強く、南風に弱いのが特徴です。北風がそこそこの強さで吹いても、沿岸付近では波が立ちにくく比較的穏やかとなります(ただし、北風でも沖合は波が立ちます)。
逆に南風の場合は波が立ちやすく、南風が強く吹くと岸釣りは難しくなり、船釣りでも大きく揺れたりします。北風の日は気温が下がる傾向があるため、予想気温と風速を確認し、先に説明した風速が1m/s増すと体感温度は1℃下がる論理に従って、着る服装を選ぶと良いでしょう。
気象予報士オススメの相模湾の釣り
具体的に相模湾でGWにオススメの釣りを紹介していきます。
アマダイ
相模湾のアマダイのメインシーズンは冬になりますが、冬は気温も低くて波も高い時が多く、水深100m前後のアタリを取るのも結構大変です。でもこの時期なら、辛い思いをせずにアマダイ釣りを楽しむことができます。お子様や家族、友人と、のんびり高級魚のアマダイを釣って絶品の松笠揚げをご堪能ください!
※お出かけ前に必ず出船釣り物をご確認ください
外房の気象の特徴
最後に外房です。
外洋に面しているため、大きなうねりが入りやすいのが特徴です。そのため、船釣りの場合は船が大きく上下に動くことがあり、船酔いしやすかったりします。外房の船釣りに慣れていない方は、事前に酔い止めを飲んでおくことをオススメします。
船酔いしないコツは色々ありますが、個人的に効果的なのは手元を見続けないことです。移動中や釣りの最中などは、極力遠くの景色や水平線を見ると良いでしょう。
また、外房は風を受けやすい地域でもあります。全般的に東風が吹くと波は立ちやすく、北側に陸がある地域(飯岡や小湊など)では南風に弱く、西側に陸がある地域(大原など)では南風や北風に弱い特徴があります。
よって、外房での釣りはピンポイント予報をフル活用し、釣り場の気温、風向・風速、うねりの高さを事前にチェックすると良いでしょう。
気象予報士オススメの外房の釣り
具体的に外房エリアでGWにオススメの釣りを紹介していきます。
ひとつテンヤでの真鯛
大原発祥のひとつテンヤ真鯛釣りは、ライトタックルで0.6~0.8号の細いPEラインで真鯛を狙うため、アタリやファイトが非常にスリリングで楽しめます。
エビを使ったエサ釣りですが、軽いテンヤを操作したりアワセる感覚などは、ルアー釣りに近い気がします。また、アタリが非常に多いので飽きません。真鯛以外にも、マハタやヒラメなどが釣れたりします。
冬は風や波の強い日が多い外房ですが、ピンポイント天気予報で穏やかな日を当てて、GWにのんびりと真鯛を狙ってみてはいかがでしょうか?
オススメ船宿:大原・松栄丸
<株式会社サーフレジェンド・竹内慶高>