3月も終わりかけ。空気はずいぶん暖かくなって、本格的な春の気配がしてきた。こうなると、どうにもじっとしていられない。気温は20℃、水温は……12.1℃。やはりまだ冷たい海のようだが、そろそろ大阪南港でも釣れるのではないかと、メバリングに出かけた。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)
当日の状況
この日は中潮回り。シーサイドコスモで、19時スタート。潮の上げ切りが23時頃に来るので、わりといい時間帯を釣れる。ワームと、一応プラグも持ってきた。春のメバル、反応してくれるだろうか?
筆者はメバルのスタートは5月からと思っているので、1か月ちょっと先走ったことになる。今年の抱負はボウズをしないことなので、一回一回が命がけみたいなものだ。メバルは外したくない。絶対に一尾は釣りたい。
と、なんだか気負い立っているみたいだが、釣行を決めたのは2時間前。そんなものだ。
タモは持たずに釣行
家を出る前から、「ちょっとどうだろう」との懸念はあった。チヌ、シーバスの襲来だ。例年この時期はチヌがよーく来る。最近南港の様子をあまり見ていなかったが、もしかしたらバチ抜けが始まっていることは……ないかな?それこそ関西では5月くらいなのだ。
それにしてもチヌは、どうだろう。と不安に思いながら、来る前に、収納からタモを出すことがスッとできなかったので、持参しなかった。このテキトーが、愚行となってしまった。
チヌが3連発!
こうなるとハリが外れてしまうことを祈るばかりだが、水面に浮上させた状態で何度竿を煽ったり、テンションを抜いたりしても、外れない。「なんでそんなにチヌ来るの?」と横で同様にライトゲームをしていた人も、タモは持参していなかった。どうしようもない。
最終的にはバーブレスフックを使ったが、ハリが、今日に限ってなんという素晴らしい刺さり方をするのだろうか。結果、オートリリリース不可。すべてラインを切ることになった。
表層に絞ってメバル
チヌは主に5カウントより深いレンジで来ていたので、ここでジグヘッドのウェイトを少し軽くしてみる。0.6g→0.4gへ。この日使っていたのは、アジングロッド。アジも、もしかしているかな、と思っていたのだ。結果的にアジは不在だったのだが、やはりアジングロッド、超フィネスの釣りがしやすい。0.4gのヘッドウェイトにしてから、むしろ操作性がクリアになった。表層に激絞りしていく。
よし、メバル出た!25cmと良型。1発目からここまでのサイズが来るとは思っていたかったので、チヌと言い、なんだか今日はイイんじゃないかと思い始める。
思った通り、その後もグッドサイズが来まくる。
10尾まで数が伸びた。その後は数えるのをやめて、22時にアタリが止まって納竿した。
良型ぞろいで激細PEライン危うし
この日は0.1号のPEラインを使っていた。昨年からメバルのワーミングにはこの細さを積極的に使用しているのだが、アタリは増えるのだけど、やはり取り込み時に不安がある。ご存じのようにシーサイドコスモは手前の手すりがわりと高いので、えいっと抜き上げてくるときに、ひやひやする。切れる、切れる、切れると思いながら、結局26cm超まで失敗はなかったが、盤石のライン運用とはいえなかった。
チヌでジグ単を3ロスト。たくさん釣れたからいいとは言え、ばかげたミスではある。次からいくら面倒臭くてもタモは絶対持参しなければ。
大阪湾奥のアングラーには、今メバルは表層激絞りと、はばかりながら忠告したい。ちょっとでも沈めると、妙に好調すぎるチヌがくる。お気をつけて。そしてタモは必ず持参で。
<井上海生/TSURINEWSライター>
シーサイドコスモ