台風直後や花火大会の最中など、特別な条件下で魚釣りは成立するのだろうか？
（アイキャッチ画像提供：TSURINEWSライター檜垣修平）
人間には厳しい状況の寒波で
記録的寒波というのがまだ耳に残っている今日この頃。3月にはなったがまだまだ冷え込む日も多く釣りに行くのも億劫な事もある。人間にとっては寒くてやっとれん、というような気温でも水の中はどうだろうか。ご存じの方も多いだろうが気温と水温はそこまで密接に関連はしない。大雨や台風といった現象の方が水温の上昇下降に寄与するパワーが大きい。その為、人間的には凍える寒さであっても魚は元気ということもある。
※画像説明文入力位置※氷点下でも魚は元気（提供：）画像の日は1月半ばで外気が0℃を下回り、比較的温暖な九州に住まう筆者にとっては中々に耐えがたい気温であった。この日はシーバス狙いで小規模な河川にエントリーしていた。水深1mあるかないか位のゲキ浅な川だったのでさすがに水温も下がるか？と心配したが、この日は爆釣。やり方を間違えなければ毎投50cmUPがヒットするような日だった。寒波が来ても魚にはどこ吹く風のようだ。
花火大会が開催されている近くで
夏の風物詩の花火大会だが、私の中では潮と風が良いなら釣りが優先である。しかし花火大会というのは基本海辺で開かれる。その為釣り場の近くでドンパチやっている時もたまにあるのだ。さすがに花火大会をやっている真ん前で釣りというのは観覧客もいるのでありえないが、爆音が響いてくるくらいの距離で釣りをしたことは何度かある。その日もシーバス狙いでウェーダーを着込んで水の中に浸かっていたが、若干腹に花火が響くくらいの音量が聞こえていた。
※画像説明文入力位置※至近距離の花火大会も問題なし（提供：）その日の釣果がどうだったかというと、潮のタイミングも悪くない日だったのでそこそこに釣れた。爆釣とまではいかないが飽きない程度には釣れたので花火の音は魚はあんまり気にしないのかもしれない。
台風直撃後の河川で
台風が上陸すると降水により河川の水量が増し、風によって水中が攪拌されることでターンオーバーが起こったり逆に赤潮気味だったエリアがクリアになったりする。浮遊ごみも増える。釣り人に対して恵みの台風になることもあれば悪影響になることもある。これらは台風後に少し時間が経ってから影響が出始めるが、台風通過直後はただ単純に水量が増しただけの状態になる。そんな状況下で魚はどうなのだろうか？
台風直後に釣りに行くなど褒められたことではないのだが、気になった私は台風後に遠目で河川を覗いてみることにした。雨の影響で水量が増していて、普段の大潮の一番潮が効いている時より更に早い流れになっていた。まだ雨水が入っただけなので濁りはなく水質はクリア。
冠水してはおらず柵もあるので気になってシーバスルアーを放り込んでみた。流れが速すぎて、30gのバイブでもかなり流されてしまう。なによりこんな激流で魚が居るのかも怪しい。
早すぎる流れの中でなんとかして気づいてもらうために120mmのシンペンを表層で早巻きしてみると、なんと背びれを出しながらシーバスがチェイスしてきた。流れが速すぎて食い損なっていたが、こんな状況でも魚は居るようだ。とはいえ激流でまともな釣りにならないし、なにより危険なので、私が言うのもなんだが台風直後に釣りに行くのはやめよう。
＜檜垣修平／TSURINEWSライター＞
