ハリが小さくて細いラインを使うライトゲームには、様々な魚が食ってくる。釣りは何でもフィネスである方がアタリも増えて、魚種も多くなるというのが筆者の持論だ。チヌなど中大型のゲストはもはや定番とも言える。一方で「アレ?」と思わぬ珍魚的なヤツが現れたりもして、ビックリする。筆者がこれまでライトゲームで得た珍魚釣果を5つ紹介したい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・井上海生)
なんでも食うよ軽量ジグ単
軽量のジグ単にはいろんな魚が反応する。他のルアーと比べて見るとわかる、いや比べるまでもないが、やはりシルエットが非常に小さいので魚を騙しやすいのだろう。
クワセの釣りで、食ってくれば吐き出そうとしたときにはすでに喉奥にハリがいっていて、掛かりも深い。だから大型魚もドラグをうまく使えばとれる。
ジグ単は全般、エビや小魚にでも見えるのだろう。エビを食わない魚はいないから何でも食う。そして食ってくるのは、大型魚だけではない。ゲストにはまた一風変わった小さいヤツもいる。
こんなヤツも釣れるの?5選
以下、筆者が釣ったライトゲームの珍魚ゲスト5選だ。
カワハギ
確か須磨か、泉南でも釣ったことがあるが、バタバタとカワハギが食ってきた。時合いのアジングで1.5gのジグ単をしゃんしゃんとシェイクさせていたら、引ったくっていくようにバイトする。
同パターンで4尾。ワームとハリをダウンサイズすると食わなくなったので不思議だ。
もともとカワハギはフォールに弱い魚で、こんな小さいヤツもメタルジグで釣れたりするので、やり方によってはパターン化できるのかもしれない。
アナハゼ
デイゲームでボトムをつんつんと突いていると、ハゼ類が食ってくる。私の釣る海域ではハゼ類はアナハゼが多い。青い体色が珍しく、珍魚の感が増す。
ハゼにはクランクベイトでの釣り方もある。なかなかゲーム要素が高い。
カライワシ
もともと南方の魚で、古代種ターポンの仲間だというカライワシを一度釣ったことがある。汽水域のアジングできた。上でばしゃばしゃやったのでセイゴかと思ったのだが・・・・・・。
最近は本州での目撃例も増えているようだ。温暖化を知らせる魚である。
アナゴ
大阪湾の沿岸にはアナゴが多い。夏の夜のボトムではよく釣れるゲストだ。しかしワームで釣ったのは、私的には相当珍しい。イソメをボトムに放置するかサビくかするのが釣り方だから、ジグ単でも模倣できるかもしれない。あえてパターン化したい魚ではないが。
マゴチ
ジグ単に反応する中大型魚といえばシーバス、ハマチまでの青物、チヌ・キビレが定番のゲスト。このへんは釣れてもまったくびっくりしない。しかし砂地の海でマゴチが来たのはびびった。エステルラインで「でかいなー」と思いながら何かもわからず引いてきたので、海面にマゴチの姿が見えたときには気絶しそうになった。
フラットフィッシュは主に早朝とか昼行性だと思うが、フィネスならば夜のアタリが増やせるかも?個体数が多い海のアングラーは、試してみてほしい。
なぜか「金魚」が釣れない
「金魚」といわれるネンブツダイだが、私はライトゲームでほとんど釣ったことがない。
ちなみに友人が数尾立て続けに釣ったことがあり、「俺、アジよりもこいつの方が好き」と言っていた。好きずきだ。ちなみに彼はヒイラギも好きな、プロの画家である。何かしら芸術家の頭にくるものがあるのかもしれない。
超小型から大型まで愉快な釣り
多魚種釣れるといえばメタルジグかジグ単。対極みたいなルアーだが、「シンプル」という点で似ている。どちらかと言うと小さい魚がメインとなるオカッパリではジグ単だ。もちろんマイクロメタルを使って魚種を広げるのも良い。多魚種釣り、珍魚は釣れたら微笑み。そんなライトゲームも楽しそうだ。
<井上海生/TSURINEWSライター>