オフシーズンの冬に投げ釣りでキスを狙う方法 春先はピンギス少なく良型率高し

オフシーズンの冬に投げ釣りでキスを狙う方法 春先はピンギス少なく良型率高し

一般的に、冬は投げキス釣りのオフシーズンと言われている。しかし、全く釣れないわけではない。初冬から早春にかけての投げキス釣りについて紹介してみよう。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター牧野博)

アバター画像
牧野博

初めて投げ竿を持ったのはもう50年近く前、関東で就職してからクラブに入会し、投げ釣りの面白さに魅了されました。根掛かりの多い砂地の磯場や河口内でわざわざ引き釣りをするという特異な習性があるほか、秋にはヘラ竿を持って汽水域を徘徊することもあるようです。

×閉じる

堤防釣り 海釣り

令和6年1月~3月のキスの実釣レポート

1/6 紀ノ川河口午後2時ごろからやく3時間、キスの活性はそれほど高くないが、水温がまだ下がり切っていないのでさびくスピードを落とすとキスの魚信を捉えることができた。15cmまでを20匹の釣果だった。

1/21 季節風が日毎に強まり寒くなってきた、中紀地区を探り歩いたがキスの反応は鈍かった。しかし日高川河口で季節風を背にできる右岸に入り、夕方に20cmクラスを2匹。

オフシーズンの冬に投げ釣りでキスを狙う方法 春先はピンギス少なく良型率高し20cm級をダブルでキャッチ(提供:TSURINEWSライター牧野博)

2月から3月は、水温の上昇する午後2時以降から日没前までの限定で、印南から田辺周辺を探索している。

2/25 田辺芳養大屋周辺で、水深のある場所を探しながら探る。たった1匹だけであったが、磯周りの砂地で良型をとらえることができた。

3/16 田辺芳養やはり大屋周辺でキスを確認、この日はこの1匹の釣果の後、2~3回魚信を捉えることができたが、おしくも針がかりしなかった。徐々にキスの動きが出てきていることは確かである。水温の上昇とともに次第に活性が高まってゆくことと思われる。

初チャレンジの好機

以上が今年の1~3月までの釣行の状況である。1月初旬は寒さが厳しくなるが、逆にキスはまだまだ充分投げ釣りで狙えるゾーンにいること、また2月から3月にかけてはぽかぽか陽気が続いても逆に活性が低下傾向になることがわかる。サクラが満開になるころ、やっと少し動きが出てくるといった具合で、キスの春のお目覚めは非常にゆっくりとしているのである。また、この時期は水温の上下による日ムラも激しく、ポイントも限定的である。

オフシーズンの冬に投げ釣りでキスを狙う方法 春先はピンギス少なく良型率高し良型キスをゲット(提供:TSURINEWSライター牧野博)

初めて投げやチョイ投げのキスにチャレンジする人には、5月の連休以降、梅雨入り前位の時期の釣行をすすめたい。このころになると水温も上昇して安定してくるので、ニアポイントでも結構チャンスがある。また、春先に釣れるキスはピンギスが少なく、うまくすれば天ぷら~お刺身サイズの良型も混じるので楽しめると思う。

<牧野博/TSURINEWSライター>