現役船長が徹底解説【玄界灘のヒラマサゲームは日ムラあるも春らしさ継続中】

現役船長が徹底解説【玄界灘のヒラマサゲームは日ムラあるも春らしさ継続中】

前回の執筆から本記事に至るまでに出船できた機会はわずか二日。シケも多かったといえば多かったが、それに加え現在進行中の新造船の艤装作業などでの休船もあり、今回の2週間も少ない出船数となってしまった。

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(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース西部版APC・岩室拓弥)

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少ないチャンスでのヒットに

肝心のヒラマサの釣果だが、今回出船したのは3月10日と11日の二日間。その前週までの釣果は他船の情報では良い釣りができていたとのことだが、3月10日はまさかのノーフィッシュに終わってしまった。

現役船長が徹底解説【玄界灘のヒラマサゲームは日ムラあるも春らしさ継続中】ジギングタックル(作図:週刊つりニュース西部版APC・岩室拓弥)

まったくチャンスがなかったわけではなく、ジギングで3尾、キャスティングで1尾と計4尾のヒラマサのヒットはあったが、全てフックオフ。ファイトを見る限りそれぞれ大型と思われるサイズでもあったので、せめて1尾でもキャッチできていれば……との思いもあったが、そもそものチャンスも少ない一日だった。

前日の反省を生かし

そして、3月11日、この日は前日の反省も生かしながらの展開で、開始からしばらくしたところで長さはないがコンディション抜群のヒラマサをジギングでキャッチ。鳥山ができているポイントに移動し、そこでキャスティングで1尾追加。

その後はこまめにエリア・ポイントの移動を繰り返し、ジギングでは反応が得られない時間が続いていたが、キャスティングでは飽きない程度のバイトはあった。

現役船長が徹底解説【玄界灘のヒラマサゲームは日ムラあるも春らしさ継続中】1投目でヒラマサをキャッチ(提供:週刊つりニュース西部版APC・岩室拓弥)

当日は1~2人がキャスティングで狙っていたが、計8回ほどのバイトは確認できたが、ルアーのサイズなのかアクションなのか原因は定かではないものの結局キャッチできたのは最初の1尾。最後までジギング・キャスティングで狙い続けたが、最後にジギングで1尾追加したところでストップフィッシングとなった。

今後の展開

今後の春時期はそれぞれ産卵を控えた群れが出たり入ったりとするので日ムラが大きくなりやすいが、今回のタイミングは産卵を控えた第一陣と二陣のちょうど入れ替わりのタイミングだったのだろうと考えているが、やはりこのタイミングはなかなか厳しい釣りになってしまうことも多い。

現役船長が徹底解説【玄界灘のヒラマサゲームは日ムラあるも春らしさ継続中】ジギングでキャッチしたヒラマサ(提供:週刊つりニュース西部版APC・岩室拓弥)

しかし、この二日間の状況的にはキャッチ数は物足りなかったがキャスティングの反応も良くなってきており、釣れた個体のコンディションも良い。個人的にはまだまだ十分に春マサに期待を寄せる内容ではあった。

<週刊つりニュース西部版APC・岩室拓弥/TSURINEWS編>

 

エル・クルーズ

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博多湾シーバスゲーム~タチウオ、近海ジギング・SLJなどバリエーション豊富なルアー船。釣り方レクチャーも的確で丁寧です。

この記事は『週刊つりニュース西部版』2024年2月23日号に掲載された記事を再編集したものになります。