良型狙いのアジングに最適なシーズンと言えば、寒さが緩んでくるこの季節。しかし、天候とは気まぐれで、寒気の流れ込みが、予定していた釣行日に限ってやって来ることもあります。まさに、「極寒アジング」の予感。寒さに耐性の無い筆者は、気温で釣行を諦めることもしばしば……。そこで今回は、寒さ極まる環境下でも釣りをすべきか、その有効性について「メリット」と「デメリット」の考察をした「Boot Camp的釣行」の結果をご紹介致します。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・松永一幸)
最初に釣れたのはメバル
堤防真下のシェード付近で、ひったくるようなアタリが……良型のメバルです。
サイズは20cmと中々好調な出だしに、爆釣の予感が漂います。一瞬、寒さを忘れる程の釣果となりモチベーションが上がりましたが、やっぱり凄く寒い……。
本命の地合い到来
沖でショートバイトが多発!何やら本命の気配が漂ってきました。そして、カウント8でさびくアクションに、気持ちの良い反響音で、「トンッ!!」と鮮明なアタリの知らせが、手元に届きました。
21cmと中々に嬉しいサイズのアジをキャッチ。最近、豆アジの釣果も遠のく釣行ばかりでしたので、久しぶりの再会にテンションMAXです。
その後、同じパターンで立て続けに2匹ゲットし、同じサイズで再現性もとれ、パターンを掴んだと確信したので、「群れが入った!」と待望の地合い到来を実感しました。
しかし、その後は続かず……物凄く短い地合いが去り、筆者の両肩が下がります。勿論、気温もグーっと下がっていくのを感じました。
シーバスの猛攻も
潮流も絶好の流れになり、足元のシェードにシーバスの影……。待望の当たりに合わせると、捕れないサイズの走り……。まさかの「シーバス・パーティー‼︎」… ターゲットを間違えてしまったようです。
アジングに来たことを悔やむ程の高活性シーバスでした。
メバルも小型になる
シーバスの猛攻を交わし、メバルを拾う釣りに自然と切り替わり、ショートバイトが多発!メバルのヒットは続きましたが、残念ながらリリースサイズ……。
釣れるサイズも小さくなり、潮止まりを迎え、時刻も深夜へ差し掛かりましたので、ここで納竿としました。
振り返って
釣果としては、この季節らしい結果を得られて、筆者としては大満足の釣行でした。また、メリットとしては、気候が極寒だったこともあり、アングラーの姿が少なく、ポイント選びには、素晴らしい環境でした。その為、日頃入れない場所で竿が出せて、初めての経験も出来て良かったです。
しかし、デメリットとしては、寒さの影響から、手の感覚が鈍くなり、小さな当たりを逃していたり、寒さに負けて、短時間しか釣行が出来なかったりと、人間的な機能が低下し、思考も止まりそうになるなど、おすすめ出来る環境ではありませんでした。
寒さに耐性があり、良い場所に入り易い環境を求めるならお勧めしますが、楽しい時間として釣りを楽しむ方には、ほぼ苦行となる為、おすすめできません。
以上、筆者の考察でした。
<松永一幸/TSURINEWSライター>