利根川水系の鬼怒川支流・西荒川に昭和43年3月に完成した西荒川ダムにより出現したダム湖が東古屋湖。今回はそんな東古屋湖でのトラウトフィッシングを紹介しよう。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版APC・藤崎信也)
東古屋湖のポイント
水に動きのある場所、水の通った場所などに魚が溜まりやすい。最上流部の東古屋橋下流、松手沢ワンドがこれに相当する。
また、解禁直後は水温が低いため、日中に水温が上がりやすい浅場に魚が溜まりやすい。これはキャンプ場前、管理事務所前、七曲ワンドの3カ所だろう。キャンプ場前と管理事務所前は放流地点でもあり、同湖の魚影がもっとも濃い場所。
解禁直後は魚が比較的表層を回遊していることが多いが、季節が進み放流から時間が経った個体は次第に中層、低層へと潜っていく。しかし、風が吹いたり雨が降ったりして水面が乱されると浮いてくる。水面のザワつき具合によっても釣れるレンジが変わってくる。これらを踏まえて総合的に判断し、ポイントを絞り込んでいく。
エサ釣りやトローリングなども可能
同湖はルアー・フライが釣りの中心だが、エサ釣りや空いている時はトローリングも楽しめる。また、遊漁規則がかなり緩いのも魅力。釣りは画一的なものではなく、新しい釣り方の発見や新しい仕掛けの発明、新作ルアーやフライの試釣も釣りの楽しみだ。
エリアアングラーが自然のフィールドへと釣り場を拡大させるための練習場にもなり得る。このように考えれば、試釣の場、練習場としてのポテンシャルも高い。やや料金は高いが、自然に囲まれたロケーションのなかで管理釣り場に近い魚影の濃さと釣りやすさは、魅力の釣り場だ。ぜひ、釣行をお勧めする。
<週刊つりニュース関東版APC・藤崎信也/TSURINEWS編>