渓流釣り河川ポイント紹介2024:串田川上流(三重)小場所多く足で稼ごう

渓流釣り河川ポイント紹介2024:串田川上流(三重)小場所多く足で稼ごう

フィッシングショーも終わり、いよいよ渓流のシーズンがやってきた。すでに他県では2月1日から解禁している河川もあるが、私の住む三重県は3月1日から順次解禁していく。その中から今回も成魚放流と稚魚放流の両方が楽しめる、私のホームグラウンドである松阪市の櫛田川上流を紹介したいと思う。

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(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・石橋英之)

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淡水の釣り 渓流釣り

櫛田川上流漁協管内

今年の解禁は3月3日。前日に成魚が600kg、4月下旬には例年より100kg増えた300kgが追加放流される。もうひとつの楽しみ、稚魚は約5万匹が昨年9月に波瀬川、蓮川及び各支流中心に放流されている。今年は比較的暖冬のため、こちらも楽しみだ。それと最近は養魚場の厚意で、30~40cmの大型魚も数10匹放流されており、大物の引きを楽しんでいる人も多くいる。

渓流釣り河川ポイント紹介2024:串田川上流(三重)小場所多く足で稼ごう別荘前の橋の上流(提供:週刊つりニュース中部版APC・石橋英之)

管内は下流から奥山川、地の添川、福本川、湯谷川、月出川、舟戸川などの各支流がある。ここは地元の人を中心に人気で、解禁日は人も多いものの川の規模が小さいため釣り残しも多く、3月中は楽しめる。以前には解禁日より1週間後の釣り残しを狙った方が、釣果が良かったことがあった。

解禁後は人も少なく、やる気のある魚を狙ってランガンすると良いだろう。4月以降は稚魚放流物や天然物が釣れだす。

なおダム上の青田川、蓮川は昨年9月の台風でかなり砂で埋まってしまい魚が流れたかもしれない。しかしその魚たちが下流のダムで育ってソ上する可能性がある。4月末以降の大物狙いも面白そうだ。

渓流釣り河川ポイント紹介2024:串田川上流(三重)小場所多く足で稼ごう渓流仕掛け図(提供:週刊つりニュース中部版APC・石橋英之)

またダム上の各支流、源流部でも天然物が楽しませてくれる。1月26日の渓流解禁特集号に源流の釣りを書いているので参考にしてほしい。

今回は解禁日に合わせて放流物、ヒレピンの実績が高い波瀬川上流の木梶川をご紹介したい。国道166号線を奈良方面に走ると、森地区で蓮川と合流する。国道を奈良方面に走ると、1つ目の落方トンネルを抜けて少し上った所で、栃谷方面に左に降りていく道がある。すぐの新栃谷橋上流で右岸側から流れている栃谷と本流筋の木梶川に合流する。

 

 

栃谷

新栃谷橋を超えると、道路と並行して川が流れている。細かく各淵や橋上下に放流されている。釣り場は短いものの、ポイントも分かりやすく外れの少ないエリアだ。ここでは短ザオが有利で、手返し良く釣りたい。

渓流釣り河川ポイント紹介2024:串田川上流(三重)小場所多く足で稼ごう栃谷の合流点(提供:週刊つりニュース中部版APC・石橋英之)

合流点から木梶川を釣り上っていくと、次のポイントに行く。

合流点上流1つ目の橋

木梶川は全般的に国道から離れているため、川に降りていく道が着いている所がポイント。合流から奈良県方面に走るとすぐに左に降りていく車1台が通れる道がある。

渓流釣り河川ポイント紹介2024:串田川上流(三重)小場所多く足で稼ごう栃谷の合流点から1つ目の橋の上流(提供:週刊つりニュース中部版APC・石橋英之)

橋を超えた左側に駐車スペースがあり、この橋の上下流が放流ポイントだ。橋上下は木が覆い茂っており、4~5mのサオが有利。橋下流は左岸側から上流は右岸側から狙ってほしい。ここから上流の別荘前までは天然物もよく釣れる。放流物を釣った後に瀬で天然物を狙っても面白い。

別荘前

さらに国道を走ると右側にバスの車庫がある。この前の道を左側に降りていくと別荘地に着く。別荘地は私有地なので入らないように。降りていく途中右側に空き地があるので、ここに駐車しよう。

橋下流は平瀬のポイントで、左岸側からアプローチして右岸側の際を狙うと良い。橋上流の淵は右岸側下流から静かに狙おう。すぐ上流にも淵があり、ここもお勧めだ。

エン堤

さらに上流に走ると陸橋があり、この陸橋の手前右側に側道がある。陸橋をくぐる形で川まで降りていける。ここは駐車スペースもあるが、両側は川まで2mほどの高低差があるので、夜間に降りるときは要注意。ここから50mほど下流に下り口があるが、あれば脚立かハシゴを用意すると良いだろう。

渓流釣り河川ポイント紹介2024:串田川上流(三重)小場所多く足で稼ごうこのエン堤が制御放流の上限(提供:週刊つりニュース中部版APC・石橋英之)

このエン堤が成魚放流の上限。ここから上流は天然物狙いになるが、現在法面(のりめん)工事が行われている。さらに上流の三滝まで上がれば天然物が狙えるが、この記事を書いている2月上旬には積雪もあり4月以降がお勧めだ。

さて栃谷。木梶川ともに比較的小さなポイントが多く、1つのポイントで粘るより足で稼ぐ釣りになる。そこでお勧めなのが解禁日でも、朝のお祭りがひと段落した9時ごろからの釣行だ。

解禁日は前日や夜中から場所取りをする人が多く、この時間には人も少なくなる。それと朝の低水温では食いが悪く、水温が上がるタイミングでよく釣れることもある。ゆっくりと出かけるのも面白い。どちらにせよ先行者がいる場合はひと声かけよう。

仕掛けだが、サオは各支流、波瀬川は4~5mで十分。ただしできるだけポイントから離れてアプローチしよう。

エサはイクラをメインにミミズ、ブドウムシ、捕れればカワムシなど数種類を用意して、早めのローテーションをお勧めしたい。

それでは今年もいいシーズンになりますように。

<週刊つりニュース中部版APC・石橋英之/TSURINEWS編>

▼この釣り場について
櫛田川
この記事は『週刊つりニュース中部版』2024年2月23日号に掲載された記事を再編集したものになります。