釣りに行く日の超重要要素として、「気温」がある。気温によっては、まったく釣りができない日もあったりする。暑いのも寒いのも、限度がある。気温をテキトーに流して釣り場に着くと、「やばい」と危険を感じることもあるので注意したい。釣りと気温の関係について私見を述べたい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)
釣り人と気温の関係
筆者はまず、魚の動きがきわどい時期には「海水温」を見る。夏場ならば25℃以上あるとアジは釣れないと思うし(アジが釣れないと大体何も釣れない)、冬は12℃を下回ってしまうと何も釣れない。多少の誤差は認めるが、13℃~24℃のあいだに海水温が位置していること、これが絶対条件だ。
その次に潮回り。嫌なのは、長潮、若潮。夜釣りが多いので、夕方から夜にかけて思いっきり下がる潮も避けたい。それから、風速。横風、向かい風を4m以上で受けるのは、私的には無理だ。
海水温、潮回り、風速と、いろいろ気にするわけだが、次に大事なのは気温である。これまた重要要素の一つだ。特に冬は、「もうちょっとで釣れそう」と思っても、もう寒くて寒くて釣りができないことがあるので、必ず自分が納竿する21時半くらいまでの気温は見ておく。筆者の場合は、8℃までが限度だ。
最低気温、最高気温はこれくらい
みなさんは釣りに行く日の気温は、どこまで気にするだろうか?私も実は、めっちゃ暑いとかめっちゃ寒い以外は、「まあ何とかなる」とは思う。だが、海水温・潮回り・風速にネガティブな要素が揃っているときには、気温がもうちょっとでも気に入らないレベルだと釣りにいかない。
ナイトゲームでは日没時の気温がキー
筆者の場合は、夜のライトゲームがメインなので、日没時の気温を特によく見る。夏の場合はそこから少しでも下がってほしいし、冬は下がらずに保ってほしい。目安としては、夏は30℃以下で、冬は10℃くらい。冬は7℃以下になると釣りができないので、日没後3時間で7℃まで下がらないかも気にする。
あくまで自分の感覚なのだが、この範囲を外れると、気温が気になって釣りができない。みなさんはどうだろうか?
気温と相関して魚は動く
これは何か客観的なデータがあるわけではなく、自分の経験から言うのだが、魚はどうも「人間が感じる釣り気温の限界」で動き止むようだ。気温30℃以上だと釣れないし、9℃以下だと釣れない。気温というよりは海水温なのだろうが、気温と海水温はそもそも深い関係にある。
夏冬ともに、気温が一気に上がったり下がったりした日には、他にどれだけ釣りには良い条件が揃っていても、魚の反応が驚くほど渋るものだ。海水温の情報が見かけ上まともなレベルでも、おそらく、魚はその日の特別な暑さや寒さで、一時的にかなり活性が下がる。寒すぎると食わないのは誰もが経験していることだと思うが、暑すぎてもカサゴなんかも食わなくなるので留意したい。
「もしもっと寒かったら」を考える
最後に、気温と釣り人に服装について。起こりうる最大限の問題を考えて、抜かりなくいきたい。私の場合は、夏でも必ず薄手の長袖を着る。日焼けによって体がだるくなり、手元足元が不注意になることを避けたい。冬は、必ず薄手のジャンパーを1枚持っていく。折りたためばどこまでも小さくなる、パッカブルのものだ。これがあるのとないのとで、「ちょっと冷えたな」と思うときの対応力がまったく違う。
暑いのも寒いのも危険だが、冬は寒いと最悪死ぬ思いがする。それがわざわざ遠出した先ならば、最悪だ。転ばぬ先の杖は、もはや、当然転ぶものとして持参する。コンパクトに折りたためるタイプのジャンパーがあれば、もはや泣きすがる思いで感謝しながら着用する日が来る。そんなものも釣り具の一部として、必ず入手し、いかなるときも持参したい。
<井上海生/TSURINEWSライター>