関西屈指のマダイ釣り場として有名な和歌山県の加太沖。ここをメインフィールドとしている和歌山市加太漁港の畑中丸船長に聞いた、ヤバい話を2つ紹介したい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWS編集部・五井)
爆釣デイにピンポイントで予約を入れる常連
まず紹介するのが、船長も一目置いている凄腕アングラーの話。通年マダイが狙える加太沖だが、毎年4~6月に友ヶ島周辺のポイントでマダイが爆釣するXデイが存在する。ただし、このポイントは起伏の激しい岩礁帯で難易度も高く、慣れないとマダイ以上に地球ばかり釣れてしまう。
しかし、常連の中にはその逆境をものともせず、あえてその時期、その場所で釣りをするために、通い込む人がいる。
それがSさん、Kさん、Uさんの御三方。Xデイにお目当てのポイントを攻められるよう、マダイの行動、潮回り、さらに船長の判断や行動も予測し、それっぽい日をピンポイントで狙って予約をくれるそうだ。船長の算段はもちろん、本当にXデイを当ててくるからすごいというか、もうヤバいというか。
もちろん3人とも腕はピカイチ。2年前のXデイを見事に的中させ、50cmオーバーの良型を頭に19匹のマダイをキャッチしている。なお、友ヶ島周りでの爆釣は、上述の時期の小潮周りとササ濁りがファクターになるとのこと。我こそはという人は、ぜひチャレンジを。
プレジャーボートがあわや……
さて、続いては船長が目の当たりにした本当にヤバい話。名釣り場の加太沖は遊漁船、マイボート問わず船が多いが、小さなゴムボートに釣り人が4人、道具をめいっぱい載せて船ベリが波頭の高さギリギリの状態で釣りをしている人たちがいた。
そのうち近くをプレジャーボートが通過したところ、引き波を被ってボートの中は水浸しに……。幸い沈みはしなかったが、あわやという状況に息をのんだとか。ちなみにそのまま浸水してしまい、遊漁船に救助されてボートごと船に乗って港まで運んでもらった釣り人もいたとか。
マイボートの釣りは面白いが、一歩間違えると即重大事故につながる。無理と危険を避けて楽しんでほしい。
<TSURINEWS編集部・五井>
畑中丸
マダイ釣りの名所 加太の遊漁船。マダイ、青物、良型のアジやサバが狙え、人気のタチウオ釣り、アジやガシラ釣りにも出船。畑中丸と第2畑中丸(日出丸)の2 隻体制。大物狙い(主にマダイ)はレンタルタックルが貸し出し無料でビギナーも手軽に挑戦できます。デッキには屋根もあり日差しや雨を避けられ快適に楽しめます。