ここ最近、近場で時間を見つけて楽しんでいるアジングが、産卵行動なのか水温低下からなのか釣果的にはゼロではないが、ほんの何尾しか釣れなくなってしまった。手元に来るあのライトゲーム特有のアタリを求め1月13日にアジング友だちと佐賀県の呼子沖にある馬渡(まだら)島に出かけた。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース西部版 APC・鶴原修)
馬渡島でアジング釣行
釣行当日、途中の糸島のまるきん釣具でアジの情報を仕入れたが、今年はサイズ的にちょっと微妙との情報だ。なんでもナイトだと期待はもてるようだが……私たちはデイがメイン。
あくまでも情報ということで郵正丸の1便に乗り込んだ。フェリーにはフカセ師やアジンガーなど大勢の釣り人が乗っていて、やはり泊まりでナイトアジを狙う多くの荷物を持った釣り人も半分くらいいた。
島に到着後、清掃代200円を払って目指す堤防へ。歩いてくる途中、フェリーの桟橋近くにアジの群れが見えたが、今年はやはりサイズが小さめなのか、活性が低いのか海底付近にびっしりとステイしていて浮いてはいなかった(例年なら中層にいた)。
開始早々に33cmサバ
まず月下美人タングステンジグヘッド1gに私の中での鉄板ワームシラスビーム(オーロラシラス)2.8inでスタート。
10カウントまでラインを張らずにフリーで落とし、そこからラインを張ってカーブフォールでアタリのあるレンジを探す。
するとすぐにアタリった。型のいいアジを想定してやり取りを開始。魚が走るとドラグを滑らせ慎重に寄せると「サバやん。でもデカイぞ」ぶり上げると33cmのサバだった。次も同サイズのサバ。隣の友だちは同じワームだが25cmのアジを釣り上げた。停泊している船の影を狙っていたようだ。
ボトムで本命アジ25cmゲット
それからとりあえず表層近くから狙ってみると安定の豆アジがヒット。今度は15カウントくらいまでフリーで落とし(その落としている最中もラインにアタリがでるが、張ったりアワせたりすると豆アジがハリに掛かるので掛からないようにノーテンションで落とす)そこから余分なラインを巻き取ってロッドを立ててカーブフォール気味に狙っていると「コツン」と小気味いいアタリが手元に伝わってきた。
今度は確実にアジの引き。ハリ外れしないように慎重に寄せてぶり上げ。それからジグヘッドを0.75gに落とし、さらにボトム付近までフリーで落とし、そこからワームをスローにスライドさせるように狙うと1投1尾で25cmクラスがヒット。
ただ日も高くなるとアジの食いも落ち、友だちもすでにたくさんのアジをクーラーに収めているので、アジングタックルでアラカブ狙いにスイッチ。堤防を歩きまわってキワを探っている。
泳層探りアジ25cm頭に快釣
私は親戚からアジを頼まれているのでアジングに専念。宗像大島デイアジングでも効果のあったワームにチェンジ。月下美人クロスビームFATのグリッターカラーでジグヘッドは0.75gのままでやってみる。
また日中はボトムや日陰を狙うのがセオリーなので足元の堤防ギリギリにできている日陰にワームを落とし、少し歩いて移動して堤防のキワ近くのボトム付近を横に泳がすイメージで狙ってみる。
するとやはりこの戦法が正解なのか、たまに豆アジやアラカブがヒットするが高確率で24、25cmのアジがヒット。豆アジは無数に釣れるがその中からサイズのいいアジを狙って釣るというのは、フカセ釣りにも共通するところがある。
午後3時30分までみっちりとアジの引き味を楽しみ、最終便のフェリーに乗り込んで馬渡島アジングを終えた。やはり佐賀県の島になると水温も大分違うのか………こんなにアジがいて、しかもアジングのワームをガンガン食ってくれる優しいアジ。アジング初心者にはもってこいの島だ、馬渡島は。
<週刊つりニュース西部版 APC・鶴原修/TSURINEWS編>
馬渡島